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出版社:岩波書店
出版日:2022年01月31日頃
ISBN10:4000271717
ISBN13:9784000271714
販売価格:3,520円
日本軍から自衛隊へとその名称を変えながら、軍隊(軍事組織)は戦時/平時を問わず日本社会のなかに存在し続けている。社会は軍隊からどのような影響をうけているのか、軍隊は市民社会・地域社会とどのような関係を取り結んでいるのか。敗戦による軍の解体を画期とする連続と断絶の両面から、新たな構図を描き出す。
『シリーズ 戦争と社会』刊行にあたって
総 説 軍隊と社会/軍隊という社会………一ノ瀬俊也、野上 元
第1部 旧日本軍と社会
第1章 軍事エリートと戦前社会ーー陸海軍将校の「学歴主義的」選抜と教育を中心に………河野 仁
第2章 徴兵制と社会階層ーー戦争の社会的不平等………渡邊 勉
第3章 退屈な占領ーー占領期日本の米軍保養地と越境する遊興空間………阿部純一郎
第4章 戦後日本における軍事精神医学の「遺産」とトラウマの抑圧………中村江里
コラム1 重層的記録としての戦争体験記ーー東京空襲を記録する会・東京空襲体験記原稿コレクションを事例に………山本唯人
コラム2 「癈兵」の戦争体験回顧………松田英里
第2部 自衛隊と社会
第5章 自衛隊と市民社会ーー戦後社会史のなかの自衛隊………佐々木知行
第6章 自衛隊基地と地域社会ーー誘致における旧軍の記憶から………清水 亮
第7章 防衛大学校の社会学ーー市民の「鏡」に映る現代の士官………野上 元
第8章 自衛隊と組織アイデンティティの形成ーー沖縄戦の教訓化をめぐって………一ノ瀬俊也
第9章 「自衛官になること/であること」--男性自衛官の語りから………佐藤文香
コラム3 「萌え」と「映え」による自衛隊広報の変容………須藤遙子
コラム4 自衛隊と地域社会を繫ぐ防衛博覧会ーー小松市「伸びゆく日本産業と防衛大博覧会」(一九六二年)を中心に………松田ヒロ子
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