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出版社:岩波書店
出版日:2021年12月27日頃
ISBN10:4000271709
ISBN13:9784000271707
販売価格:3,520円
暴力をコントロールする手段として社会に深く根差してきた戦争は、殺戮や貧困など様々な悲劇を生み出すと共に、自由・平等・豊かさなどの普遍的価値の誕生にも関わってきた。従来の戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、戦時/平時を問わず社会のなかに遍在する戦争や軍事に対抗するための理論的な構図を提示する。
『シリーズ 戦争と社会』刊行にあたって
総説 「戦争と社会」、「軍事と社会」をめぐる問い………野上 元、佐藤文香
第1部 戦争・軍事への問い
第1章 兵になり兵に死すーー学徒兵の精神構造をめぐる一考察………青木秀男
第2章 戦争と暴力ーー戦時性暴力と軍事化されたジェンダー秩序………佐藤文香
第3章 戦争と国家ーー総力戦が生んだ強力でリベラルな国民国家………佐藤成基
第4章 戦争と文化ーー戦後ドイツの子ども文化に日本を照らして………柳原伸洋
第5章 戦争と責任ーー歴史的不正義と主体性………吉良貴之
コラム1 現代における軍事と科学………高橋博子
コラム2 志願制時代の「経済的徴兵」………布施祐仁
第2部 冷戦から「新しい戦争」へ
第6章 「国家に抗する戦争」と「新しい戦争」--文化人類学からのアプローチ………佐川 徹
第7章 平和構築と軍事ーー「救援」と暴力のマネジメント………和田賢治
第8章 反暴力の現在ーーポスト冷戦・「新しい戦争」・ネオリベラリズムのなかの日本の反戦・平和運動………大野光明
第9章 情報社会と「人間」の戦争………野上 元
コラム3 批判的思考の拠点としての「銃後史」………平井和子
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