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出版社:金剛出版
出版日:2021年10月08日頃
ISBN10:4772418539
ISBN13:9784772418539
販売価格:4,620円
アレッサンドラ・ピオンテッリ博士は,超音波スキャンによって子宮内の胎児を観察し,その後の成長を各家庭で観察,また分析するという,先駆的な研究を行った。それによって明らかとなった,胎児から子どもにかけての行動と心の驚くべき連続性は,綿密な観察と,子どもの心理療法士でもある彼女の優れた精神分析的心理療法に裏打ちされたものである。
子宮のなかでそうしていたように,カーテン越しに互いを撫であう「優しい双子」,中絶の危機から生き延び,出生後も忍耐強く「生」にしがみつく男の子……。子どもたちはまるで,子宮内,あるいは出生時における時にトラウマティックとも言える経験を追体験しているかのようであった。「過去」が与える「現在」の行動と心への影響とは? 彼ら自身の「記憶」にはない,詳細な観察の「記録」が,それを私たちに示してくれる。
精神分析家はもちろん,乳幼児に関わるすべての専門家にとって大いに役立つ内容の詰まった名著,待望の邦訳である。
胎児から子どもへ
訳者まえがき
編者序文
謝 辞
イントロダクション
第1章 胎児の行動と胎児の環境
第2章 単生児
観察NO.1--ジュリア
観察No.2--ジャンニ
観察NO.3--ピナ
第3章 双生児
観察NO.1--デリアとマルコ
観察NO.2--アリスとルカ
観察NO.3--マリサとベアトリス
観察NO.4--ジョルジオとファブリッツォ
第4章 子どもの分析
事例NO.1--ジュリア(3歳)
事例NO.2--ティナ=ヴェラ(2歳3カ月)
事例NO.3--ティルダ(2歳)
事例NO.4--アレキサンダー(3歳4カ月)
事例NO.5--トーマス(2歳3カ月)
事例NO.6--ピーター(2歳11カ月)
第5章 結 論
あとがき
監訳者あとがき
文 献
索 引
監訳者略歴
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