|
出版社:恒星社厚生閣
出版日:2020年11月05日頃
ISBN10:4769916574
ISBN13:9784769916574
販売価格:7,700円
水圏生物タンパク質の性状解析の進展は、水圏生物の生命現象を分子レベルで説明可能とするだけでなく、水圏生物タンパク質のより合理的で高度な利用方法の開発や、新たな基礎・応用研究の展開にもつながる。多様な水圏生物タンパク質の研究の現状を、新しい研究手法や解析手法とともに網羅的に解説する。筋肉タンパク質、特異な機能タンパク質、特異な酵素の3 部に分け、巻末に初学者向けの基礎編も設けた。水圏生物の生命現象を支えるタンパク質には陸上生物には見られないものも多く、水産学や環境学との応用研究を1冊に凝縮させた。オールカラーなので、複雑なタンパク質の立体構造や解析結果などを理解するうえで教科書としても最適。
第1部 筋肉タンパク質(第1章 筋肉の生化学ー筋肉の構造と筋収縮を支えるタンパク質(落合芳博)/第2章 魚介類の筋肉タンパク質ー魚介類の筋肉タンパク質の多様性(落合芳博)/第3章 魚類のコラーゲンー魚はヒトと違うコラーゲン遺伝子をもっている(西塔正孝)) 第2部 特異な機能タンパク質(第4章 刺毒魚の毒素タンパク質ー危険な刺毒魚の棘(桐明 絢・長島裕二・塩見一雄)/第5章 二枚貝のキャッチタンパク質ー二枚貝はなぜ長時間殻を閉じ続けられるのか(舩原大輔)/第6章 真珠の輝きを作るタンパク質ーバイオミネラリゼーションの科学(鈴木道生)/第7章 水中接着タンパク質ー付着生物に学ぶ未来の水中接着材(紙野 圭)/第8章 水圏無脊椎動物の青い血液ー酸素運搬タンパク質の科学(加藤早苗)/第9章 甲殻類の高血糖ホルモンファミリーペプチドー甲殻類高血糖ホルモンペプチドの立体構造(宮川拓也・田之倉 優)/第10章 ホヤ精子鞭毛運動の制御タンパク質ーカルシウム結合タンパク質カラクシンの立体構造(宮川拓也・田之倉 優)) 第3部 特異な酵素(第11章 魚類の孵化酵素ー魚類コリオリシンの立体構造(宮川 拓也・田之倉 優)/第12章 魚介類のキチン分解酵素ー魚はカニ甲羅のキチンをどのように分解するのか(松宮政弘)/第13章 セルラーゼがつなぐ海と森ー環境酵素による炭素循環(荻野哲也・劉文・豊原治彦)/第14章 アワビのアルギン酸分解・代謝酵素ーアワビはなぜ褐藻を栄養源にできるのか(尾島孝男・西山竜士・井上 晶)/第15章 アルギン酸分解酵素の立体構造ー立体構造から酵素の作用特性を推定する(宮川拓也・田之倉 優)/第16章 アルギン酸の高度利用を目指してー褐藻のマンヌロン酸C5-エピメラーゼの機能実証(井上 晶)) 参考:第17章 タンパク質研究の基礎(尾島孝男・落合芳博)
|