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出版社:北大路書房
出版日:2021年06月11日頃
ISBN10:4762831603
ISBN13:9784762831607
販売価格:2,530円
認知心理学は「心の動き」を人の頭の中での情報処理とみなして,科学的な方法で検証していく学問である。また,人の行動を説明・予測し,制御可能たらしめる有効な枠組みを提供するグランドアプローチでもある。製品のデザインやシステム開発,認知症臨床や専門教育など,研究知見を活かした多種多様な実践例を交えて解説。
監修のことば
はじめに
第1章 古典的研究に基づく認知心理学の紹介
1節 「わかる」をわかる:外からの刺激に反応をするまでの情報の流れ
2節 「注意を向ける」こととしての注意と心的エネルギー,認知的負荷
3節 「知っていること,思い出せること」:知識,記憶
4節 「考えるということ」:問題解決と思考
5節 「認知的活動を引き起こす基盤」:動機づけと感情
第2章 人を測る:実験室での測定からアプローチする認知心理学
1節 心理学はどうして心を計測しようとするのか?
2節 身近な心の計測:視力検査
3節 心を探る方法論
4節 認知心理学の実験室実験
5節 心理学での実験室実験の必要性と限界
◎現場の声1 心理学は世の中の役に立つのか?:デザイン心理学によるベンチャー活動の実践
第3章 仮説検証型実験からアプローチする:人を説明する
1節 認知心理学の観点から人の行動にアプローチする
2節 認知心理学の実験の型
3節 まとめ
◎現場の声2 実験で心のメカニズムを探る:自動車運転と加齢の関係
第4章 モデルを造る・確かめる:モデル化,データ解析からアプローチする認知心理学
1節 認知心理学とコンピュータ
2節 データ分析
3節 コンピュータシミュレーション
4節 プロダクションシステム
5節 計算機モデル利用のすすめ
◎現場の声3 製品開発やデザインにおける認知モデルの活用
第5章 基盤をみる: 神経科学と融合する認知心理学
1節 行動を調べる研究と神経基盤を調べる研究の融合
2節 記憶の神経基盤を探る
3節 記憶と前頭葉(その1):虚記憶の神経メカニズムを探る
4節 記憶と前頭葉(その2):展望記憶の神経メカニズムを探る
5節 おわりに
◎現場の声4 脳神経科学に基づく心理士の臨床実践:認知症臨床を例に
第6章 人を観る:フィールド観察からアプローチする認知心理学
1節 フィールド観察の必要性
2節 フィールド観察調査の進め方
3節 インタビュー法によるデータの取得
4節 フィールド観察で得られたデータの分析
5節 仕事とフィールド観察
◎現場の声5 エスノグラフィを用いたシステム開発・デザイン
◎現場の声6 専門教育の現場をみる:「船員をする」ための仕掛けについて考える
付録 さらに勉強するための推薦図書
文献
人名索引
事項索引
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