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出版社:みすず書房
出版日:2016年02月18日頃
ISBN10:4622079550
ISBN13:9784622079552
販売価格:5,720円
「私は本書で、国境はもはや正当な正義の境界として見なしえないと論じる。それ自体が制度である国境を前提とした正義は、多くの場合疑われるべきものである」。ポスト・ロールズ時代のカント主義哲学は、われわれの「正義」に何をもたらすのか。そして、ロールズのなしえなかった義務論にもとづくグローバルな正義の構想とはーー。ロールズの弟子にして、イギリスを代表するカント主義哲学者オノラ・オニールの、正義をめぐる思想の全貌。
緒言
序論
第一部 哲学的な正義の境界
第一章 実践的推論の四つのモデル
第二章 行為者性と自律
第三章 原理、実践的判断力、制度
第四章 カントの正義とカント的な正義
第五章 あなたが拒否できない申し入れはどちらか
第六章 女性の権利ーー誰の責務か
第二部 政治的な正義の境界
第七章 トランスナショナルな経済的正義
第八章 正義、ジェンダー、インターナショナルな境界
第九章 アイデンティティ、境界、国家
第十章 遠くの見知らぬ人、道徳的地位、透過的な境界
訳者あとがき
原注
参考文献
索引
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