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出版社:みすず書房
出版日:2016年11月19日頃
ISBN10:4622085860
ISBN13:9784622085867
販売価格:6,380円
民主主義の国アメリカで精神生活がどのように発達したかを明確に語っている精確な歴史的要約である
(ソウル・ベロー)
全米に電気ショックを与える書。この5年間に出た本で、これほど影響力のある本はないだろう
(ニューヨーク・タイムズ)
内容豊かで心を奪われる。この本の値打はすべての人を挑発するところにある。近年刊行されたどの本も、アラン・ブルームほどのに幅ひろく、しかも深い洞察力でアメリカ精神の大旅行を試みたものはない
(ワシントン・ポスト)
かつての自由と平等の理念は、なんでも認めてしまう相対主義に変わってしまった。アパシー(無感覚)が今のアメリカを覆いつくしている。自由の砦であった大学は、かつては社会から孤立することで、逆に社会に貢献してきた。だが今や、大学は社会の要求をそのまま受け入れている。専門化がすすみ、科学技術やアップ・トゥ・デイトな講座がふえる一方、哲学・文学・芸術などの一般教養科目は片隅に追いやられてしまった……
大学教育を中心に現代アメリカの“精神の空洞化”を根底から抉った問題の書。決定的なアメリカ論である本書は、今後の日本を暗示する。
まえがき (ソウル・ベロー)
序文
序論ーーわれわれの徳
第一部 学生
真白なノート
書物
音楽
きずな
自己中心主義/平等/人種/セックス/離別/離婚/恋愛/エロス
第二部 アメリカン・スタイルのニヒリズム
ドイツとのコネクション
二つの革命と二つの自然状態
自己
創造性
文化
価値
左翼のニーチェ主義化、もしくはニーチェ主義の左翼化
われわれの無知
第三部 大学
ソクラテスの『弁明』からハイデガーの『学長就任演説』まで
民主政における知的生活に関するトクヴィルの見解/思想と市民社会との関係/哲学的経験/啓蒙主義的変換/スウィフトの疑い/ルソーの急進化とドイツの大学
60年代
学生と大学
一般教養教育/大学の解体/さまざまな学問分野/結論
訳者あとがき
索引
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