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出版社:法政大学出版局
出版日:2020年11月25日頃
ISBN10:4588011243
ISBN13:9784588011245
販売価格:5,940円
カントは人間の自由および人格への尊敬を断固として擁護し、理性は行為を導くことができると主張したが、その一方で自由の基礎と人間の義務については退屈な説明をしたと非難される。カント研究を基盤に貧困、ジェンダー、教育も鋭く論じてきた女性哲学者が、理性・行為・自由に関してカントの倫理学を位置づけ直し、正義、義務、実例の力、子どもの権利問題などから、実践哲学の新たな可能性を提唱する。
序文
文献略号
第1部 理性と批判
第1章 カントの企てにおける理性と政治
第2章 理性の公共的使用
第3章 『基礎づけ』第三章における理性と自律
第4章 行為、人間学、自律
第2部 格率と義務
第5章 行為における一貫性
第6章 合意する大人の関係
第7章 普遍的法則と目的それ自体
第8章 美徳なき時代におけるカント
第3部 カントの倫理学とカント主義的倫理学
第9章 実例の力
第10章 子どもたちの権利と生活
第11章 倫理学における構成主義
第12章 正義と慈愛という偉大な原理
オニールとカント、あるいはオニールのカント──監訳者「後書き」に代えて
参考文献
索引
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