［笑うケースメソッド］現代日本民法の基礎を問う

一通り民法は勉強したというあなた！ 実はまだ民法の「芯」を知らないかもしれないですよ。東大法科大学院、伝説の授業が単行本化！ 占有、譲渡担保、時効、表見代理、所有権、契約……。基本書を開けばどれも当たり前に出てくる民法の用語たち。だが現代日本の民事事件とがっぷり四つに組んだ本書を読んだら最後、そこにはこれまでとは違った世界が広がり、根本的な問題が浮かび上がっているはずだ。有名判例を一つ一つ、事案の細部にわたって笑いとともに解きほぐす！ はしがき 　1　占有ーー意外な出発点 　2　時効制度は自由の砦 　3　金銭債権の恐怖ーー法の母 　4　相続財産の占有ーー飛ぶならここから 　5　契約は天上階で 　6　委任・組合は天上創出のマジック 　7　所有権ーーご注意ください、ここで曲がりまーす 　8　請負ーーご当地名物、丼勘定はこちら 　9　賃貸借は怪人二面相 　10　契約責任ーー淡きこと水の如し、とはいえ 　11　不法行為ーー空があんなに青いのも、電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、みんなあたしが悪いのよ 　12　転用物訴権ーー中途半端もきわめれば 　13　担保権者の占有ーー自業自得とはこのことさ 　14　金銭債務の整理ーー不信と信用収縮の底なし沼 索引