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出版社:遠見書房
出版日:2012年11月25日頃
ISBN10:4904536487
ISBN13:9784904536483
販売価格:3,520円
子どものこころの臨床に活かすために
土居健郎の「甘え」理論とボウルビィのアタッチメント理論の歴史と現況を丁寧にたどり,実践者としても名高い執筆者らの手によって融合を試みたものです。
成人の深刻な精神病理を示す患者の治療において,乳児期の体験の重要性が明らかになってきました。こうした状況のなかで,臨床の世界において,乳児期のアタッチメント体験の質的検討に注目が集まっています。
行動面に着目し,実証的な科学として発展してきたアタッチメント理論と,その子どものアタッチメント行動の背後にある,「甘え」理論。この両概念の理論的な架橋を試みた意欲的な本書は,多くの臨床家にヒントを与えるものになるでしょう。
I 総 説
1 「甘え」から見たアタッチメント 小林隆児
II 「甘え」理論の歴史と現況
2 対談「甘え」理論と臨床を語る 小倉 清・小林隆児
3 「甘え」理論と 土居健郎の生涯 小倉 清
4 「甘え」理論はわが国の精神医学・ 精神療法に影響を及ぼすか 小倉 清
III 「甘え」理論と臨床実践
5 乳幼児期 小林隆児
6 学童期 川畑友二
7 思春期・ 青年期 生地 新
IV アタッチメント理論の歴史と現況
8 座談会 アタッチメント研究と 母子臨床の今日的動向 小林隆児・遠藤利彦・吉田敬子
9 ジョン・ ボウルビィの生涯とアタッチメント理論 遠藤利彦
11 ストレンジ・シチュエーション法(SSP) 数井みゆき
12 アダルト・アタッチメント・インタヴュー(AAI) 数井みゆき
13 アタッチメント・スタイル・インタヴュー(ASI) 林もも子
V アタッチメント理論と臨床実践
14 アタッチメントと子ども 虐待 西澤 哲
15 アタッチメントと 母子臨床 吉田敬子
16 アタッチメントと 思春期臨床 林もも子
VI 終 章
17 アタッチメントから見た「甘え」 遠藤利彦
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