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出版社:緑書房
出版日:2013年06月15日頃
ISBN10:4895310442
ISBN13:9784895310444
販売価格:3,300円
獣医師が活躍する多くの現場では、法規制以外にも様々な知識と感性を駆使し、場面に応じた対応をしなければならない。
本書では、生命倫理学と動物倫理学を中心に、その概念や理論、外国と我が国の動物愛護の歴史と法規に関する比較、飼育動物から野生動物までの範疇ごとにおける動物倫理の詳細と獣医師が心得ておくべき事柄などを解説。適切な獣医療や飼育指導を行ううえで、欠かせない情報を収載した獣医学生必携の一冊。
第1章 生命倫理学入門
1-1.生命倫理とは
1-2.生命倫理と獣医倫理
1-3.倫理委員会
1-4.獣医倫理の問題点
1-5.獣医療専門職の倫理にかかわる一般的価値観
1-6.獣医療倫理の基本
1-7.国際獣疫事務局(OIE;World Organization for Animal Health)の動物福祉
1-8.実験動物に対する倫理的配慮
1-9.国際的な実験動物の倫理と福祉
1-10.動物愛護運動の歴史
1-11.動物福祉(animal welfare)とは
1-12.様々な動物に対する動物福祉対策
第2章 西欧の動物保護法規と日本の動物保護法規
2-1.イギリスの動物福祉法
2-2.ドイツの動物福祉法
2-3.アメリカの動物愛護法
2-4.日本の「動物の愛護及び管理に関する法律」
2-5.動物実験の基本原則
第3章 日本の獣医関連法規と獣医倫理の基本原則
3-1.日本の獣医関連法規にみられる獣医倫理と動物福祉
3-2.防疫の重要性と獣医倫理
第4章 獣医師に関わる倫理学
4-1.獣医師の倫理の基本
4-2.医の倫理と獣医倫理との関連
4-3.獣医倫理における倫理原則
4-4.インフォームド・コンセント
第5章 動物実験に関わる獣医倫理および科学実験の遂行と成果の発表に関する倫理
5-1.動物実験の種類と必要性
5-2.動物実験と獣医倫理
5-3.動物実験の基本となる3Rの考え方
5-4.実験動物における福祉:3Rの実例
5-5.実験動物の福祉に配慮した飼育方法
5-6.遺伝子組換え細胞・遺伝子組換え動物の取り扱い
5-7.研究成果の公表と科学者の倫理
第6章 伴侶動物の獣医療と獣医倫理
6-1. 伴侶動物の獣医療とインフォームド・コンセント
6-2. 伴侶動物の終末期医療とペット・ロス
第7章 産業動物の獣医療と獣医倫理
7-1.産業動物の福祉
7-2.産業動物の現状
7-3.飼い主,調教師,獣医師の責任
7-4.産業動物飼養の重点事項と理想的輸送
7-5.産業動物のと畜法
第8章 補助犬と獣医倫理および災害時における人間と動物に関わる獣医倫理
8-1.補助犬とは
8-2.補助犬および災害時において獣医師が果たす役割
第9章 動物介在療法と獣医倫理
9-1.動物介在療法
9-2.動物介在療法における患者の安全性の確保
第10章 野生動物および展示動物と獣医倫理
10-1.野生動物に関する福祉と倫理
10-2.野生動物と人のかかわりおよび獣医師の役割
10-3.動物園水族館の使命と展示動物などの福祉と倫理
第11章 医薬品使用と獣医倫理
11-1.獣医師と医薬品
11-2.医薬品の使用と規制
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