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出版社:遠見書房
出版日:2017年07月10日頃
ISBN10:4866160322
ISBN13:9784866160320
販売価格:1,320円
この子はどうしてこんなに怒ってしまうの?
止めようとするとかえって興奮するのはどうして?
そういう子は愛着とトラウマの問題がある可能性があります。
この本は、さまざまな理由で心に傷を受けた子どもたちが心理的なケアを受けながら生活する「児童心理治療施設」で実践を積んだ著者らが、その長年の経験をもとに、愛着とトラウマの問題を抱えた子どもをどう理解し、どう対応したらいいのかを、学校や幼稚園、保育園、児童福祉施設などの教職員に向けてやさしく解説をしたものです。
はじめに
1 愛着とトラウマの課題を持つ子とは
(1) 理解しにくい行動
(2) 通じ合えない親子関係
(3) 虐待的な養育環境
(4) 「しまった」と思える力
(5) 虐待的な養育を受けた子どもの特徴
1 よく見られる症状
2 認知,感情,行動の特徴
3 集団生活に必要な社会性が整っていない
2 静岡県立吉原林間学園での基本的な考え方
(1) 子どもたちにとっての施設での集団生活
(2) 愛着とトラウマに配慮した生活支援
1 基本目標「みんなで楽しく」
2 モットー1「威力よりも魅力」
3 モットー2「安らぎ 満たされ ワクワクする」
4 モットー3「規制よりも自制」
3 職員の姿勢
(1) ルールの考え方の歴史
(2) ルールに潜む危険
(3) 現在の吉原林間学園の約束
(4) ルールをどう使うか
1 ルールに頼らない
2 トラブルは介入のチャンス
3 その子に合わせて運用する
(5) 職員チーム
1 多職種チームのまとまり
2 チームのひずみ
(6) フェアなコミュニケーション
(7) 子どもの生育歴についてのイマジネーション
(8) ストレスマネジメント
4 心の蓄えを増やす関わり
(1) 前提となる考え方
1 ケアの提供
2 アンテナを高く
3 魅力でリードする
4 褒めることとよく聴くこと
(2) 具体的な方法
5 興奮・不穏場面への対応の基本方針
(1) 落ち着かせることと止めること
(2) 介入時の配慮点
(3) 具体的な方法
不穏時の対応
興奮時の対応
落ち着いた後の対応
6 被害を受けた子どものケア
(1) 職員も謝る
(2) 潜在的な被害の予防
7 施設内学級の取り組み
(1)「学校」は社会の入り口
(2) 学習部での工夫
(3) 学習部と他部門の連携
「そうは言っても……」 〜後書きに代えて〜
参考文献
索 引
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