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出版社:彩流社
出版日:2017年10月12日頃
ISBN10:4779123984
ISBN13:9784779123986
販売価格:2,750円
ポストモダン社会において「労働」は消滅したか?
気鋭の論考11 篇が解き明かす、労働の新たな表象群……
古典的な労働でも「アイデンティティの労働」でもない
労働のかたちを、19世紀以降のアメリカ文化の諸表象に
見出すことで、「労働」と「労働者」=人間を
私たちの社会が紡ぎ出す物語の中心に再び据えようとする試み。
「労働」と「労働者」の存在は、
人間社会を考えるうえで中心となってきたし、
今後も中心でありつづけるということを、
本書を通して再認識してほしい。
序 「労働」は消滅したかーー
合衆国における労働の文化表象 日比野啓・下河辺美知子
第一部 労働概念の再定義
1 1830 年代アメリカと家事労働ーー
キャサリン・マリア・セジウィックを中心に 若林麻希子
2 チャリティ・ガールーー
20世紀初頭の労働とジェンダー 後藤千織
3 占領地日本のセックス・ワーカーについて
ーー語りと曖昧さをめぐる考察 岡田泰平
第二部 人間の条件としての労働
4 みじめなものたちの明日ーー
『風と共に去りぬ』における労働・パターナリズム・所有
権田建二
5 技術と主体ーー『レミーのおいしいレストラン』に
表象される労働 上原正博
6 揺れる白人男性ブルーカラー労働者
ーー「疎外」と「包摂」の間で 南修平
7 なぜぼくらは創造的な格差社会にいるのか?
ーーDJにみる労働・創造・資本主義 源中由記
第三部 自己言及する労働表象
8 太平洋という作業場
ーー『タイピー』の中でせめぎあう贈与経済と市場経済
下河辺美知子
9 家内労働者という種族
ーー生の境界とヘンリー・ジェイムズ 新田啓子
10 『ダンボ』と労働
ーーディズニーのニューディール表象 舌津智之
11 報われない「労働」--『マイ・フェア・レディ』に
おける二種類の情動 日比野啓
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