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出版社:岩崎学術出版社
出版日:2016年09月20日頃
ISBN10:4753311066
ISBN13:9784753311064
販売価格:3,080円
●「夢見ること」の操作的な定義は可能か? スキーマ療法と精神分析は競合するか? 精神分析は聴覚的でCBTは視覚的?……。精神分析の第一人者と認知行動療法の旗手、サイコセラピーの実践を知り尽くした二人が「ぶっつけ本番、本音全開」で語り合う。
●片や、「フロイトやユングは心理学ではないから近づいてはいけない」との刷り込みから、科学的・実証的心理学にどっぷり浸かり、認知行動療法に邁進してきた気鋭のセラピスト。片や、精神医学とも心理学とも違う精神分析の営みを日々実践する中で、認知行動療法の台頭が絶えず気になっていた生粋の精神分析家。「夢見ること」の操作的な定義は可能か? スキーマ療法と精神分析は競合するか? 精神分析は聴覚的でCBTは視覚的?……。ともに臨床の第一線で活躍する二人のプロフェッショナルが出会い、本音で語り合う中から、両者の違いと共通点、そしてこころの臨床家のあるべき姿が浮かび上がる。
●目次
まえがき(藤山直樹)
第1章 認知行動療法をめぐって
認知行動療法のエッセンス
自己紹介/認知行動療法(CBT)の理念と基本モデル/認知行動療法の歴史/認知行動療法の現在/認知行動療法の基本モデル/認知行動療法の理論と方
法/CBTの基本原則とその進め方/事例紹介(CBTの進め方の実際)/CBTの最近の動向(マインドフルネスとスキーマ療法)/スキーマ療法について/CBTの適用の広がり/まとめと今後の展望
精神分析からみた認知行動療法
私のCBTというものに対する感覚/スキーマ療法と精神分析/セラピストの情緒や感情の問題/内省の限界/CBTと精神分析のこれから/討論に応えて
Q&A
第2章 精神分析をめぐって
精神分析のエッセンス
自己紹介/私にとっての精神分析/精神分析の設定/精神分析とはどんな実践か
認知行動療法からみた精神分析
精神分析家は精神分析を生きる/「夢見る能力」の操作的定義は?/精神分析は最初から「潜る」/壮大な行動実験としての精神分析/自動思考を全部話すことの怖さ/クライアントとセラピストの相性/聴覚的な精神分析と視覚的なCBT/討論に応えて
第3章 認知行動療法と精神分析の対話
対談
認知行動療法と精神分析を対比する/セルフヘルプスキルを手に入れたところがスタート地点/精神分析の適正サイズ/精神分析と精神分析的心理療法の違い/パーソナリティ障害の人との協働活動/セラピーのための地固め/二者関係と三者関係/陰性のものをどう扱うか/プライバシーの水準の違い/自己開示について/自我心理学と認知行動療法/「精神分析的」とは何か/「夢見るワークブック」は可能か/精神分析家はマゾヒストか
Q&A
あとがき(伊藤絵美)
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