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出版社:明石書店
出版日:2018年11月20日頃
ISBN10:4750347450
ISBN13:9784750347455
販売価格:2,640円
新自由主義的グローバル化を背景に、国境を越える農民運動はいま新たな様相を帯びている。20世紀初頭から今日にいたるその歴史的・地理的な全景をとらえ、農民運動どうしやNGO、ガバナンス機構など、多様なアクターが織りなす政治的関係を分析する。
「グローバル時代の食と農」シリーズの刊行にあたって
日本の読者へのメッセージ
謝辞
序章 国境を越える農民運動を理解するための枠組み
第1章 国境を越える農民運動の歴史と多様性
歴史的前例
栄光の30年?
20世紀後半における小農の闘争
TAMと新自由主義の台頭
第2章 国境を越える農民運動内の多様性:階級、アイデンティティ、イデオロギーをめぐる競争
農民層分解に関する議論と「中農」
社会階級分化
TAM内部の階級政治
ビア・カンペシーナにおける農地問題と「門番役」
その他のアイデンティティ政治
イデオロギーの違い
イデオロギー分裂によるコスト
結論
第3章 国境を越える農民運動間の階級、アイデンティティ、イデオロギーの違い
農民層分解とアイデンティティ政治
イデオロギー
結論
第4章 国境を越える農民運動の活動領域:国際、全国、ローカルレベルをつなぐ
異なるレベルのニーズに対するバランス
抗議活動のレパートリーと手法の拡散
農に関する知識・知恵の普及と構築
リーダーシップをめぐるダイナミクス
「代表権」の二つの意味
第5章 「私たちを抜きにして私たちのことを語るな」:TAMとNGO、援助機関
TAMとNGO
TAMと非政府系援助機関
TAM、NGO、非政府系援助機関の緊張と矛盾
変化するグローバルな援助複合体とその影響
結論:組織形態を越えた対立と協働の関係
第6章 国境を越える農民運動と国際機関
新自由主義、国民国家、そして市民社会の台頭
制度的空間
同盟者
働きかけの対象と対抗相手
分裂と対立、TAMと国際機関の関係
結論
第7章 これからの挑戦
原註
組織の名称と略称
訳者解説
参考文献
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