文字文化のひろがり（2）

木簡、漆紙文書、墨書・刻書土器や碑文のさまざまな文字。戸籍などの公文書にみる文字の権威や、現代にも残る祈り・まじないの原像、仮名成立を解く新たな発見など、地中から甦った文字資料が豊かな古代社会を語る。 1 文字を書く 　役人の文字の習熟度ー誤字・脱字にみる階層差 　村人と文字ー豊穣・延命への祈り 　文書と口頭伝達ー読み上げることの意味 　木簡の大きさと格付けー長さにみる権威 　墨書土器は何を伝えてくれるのかー神仏への願いと文献にない地名 　他 2 人びとの祈り 　水の神・龍王への祈りー雨乞い・止雨祈願の木簡 　屋敷神をまつるー官衙・貴族の邸宅から 　年始めにおこなう神事ー一年の吉凶を占う 　生きつづける竈神ー火への信仰と祭祀 　まじないのことば「急急如律令」-願いの成就を祈る 　魔よけの符号ー東アジアに広がる共通の願い 　他 2 文字文化のひろがり 　偽作とされた多賀城碑ー古代石碑の世界1 　東アジアのなかの多賀城碑ー古代石碑の世界2 　「世界の記憶」・上野三碑ー古代石碑の世界3 　他