地域に生きる人びと（1）

地域社会の支配拠点であった国府、税の徴収などの地方行政、氏族と渡来人の活動の実態ー。古代の国家と地域の社会はいかなる関係にあったのか。甲斐国を舞台に全国各地の事例も含め、地域から古代を考える新しい試み。 1 古代の国府 　地方行政のシンボルー国府と印 　東国（アヅマ）とはー東西文化の分かれ目 　東国の国名の由来ー国家の視点 　古代都市としての国府ー整備された町並み 　文化薫る古代国府ー土器に描かれた絵画、文字からさぐる 　国司の赴任ー儀式と饗宴 　他 2 地方行政の実態 　坂東の要・武蔵国ー東山道から東海道への移管 　古代の医療官人の発見ー正倉院宝物に記された国医師 　財政運用のしくみー出挙と農民 　古代戸籍の特徴ー諸国から中央へ 　地下から発見された住民台帳ー税収管理の実態 　他 3 古代氏族と渡来人 　古代有力豪族大伴氏の盛衰ー「古屋家家譜」の出現 　「古屋家家譜」の特徴ー表記の特色と史料価値 　富士山噴火と浅間神社創祀ー「古屋家家譜」にみる伴氏の役職の変化 　大伴氏の広域活動ー「古屋家家譜」にみる東北地方・紀伊国との関わり 　他