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免疫の科学論

出版社:みすず書房
出版日:2018年06月19日頃
ISBN10:462208693X
ISBN13:9784622086932
販売価格:5,280円
免疫は細菌からヒトまでほぼあらゆる生物に具わり、病原体や、がんなどの内部異常に休みなく対処している。日常的に「免疫力アップ」が話題にのぼり、がんの免疫療法も普及しつつあるが、免疫はとらえがたい。特定の臓器に収まるのではなく、全身に広く深く組み込まれ、集合と離散をくり返す。実体というよりも偶然が織りなす複雑性の連鎖のようだ。免疫はよく「異物を排除する」と言われるが、実際はそれほど単純ではない。異物を敢えて完全に排除しないことで効果を発揮する場合もある。自己と非自己の境界も曖昧だ。知れば知るほど免疫の謎は深まり、だから面白い。 本書はこれまでの免疫の本とは、かなり異なる。主題はヒトの生体防御だが、第I部で免疫を進化の文脈で大きくとらえ、その働きを工学の用語である「ロバストネス」によって概念化する。第II部ではその装置を「モジュール」に分け、構造とつながりを分析的に調べてゆく。そして第III部で、ヒト免疫系の全体像を描き出す。さらに本書全体に、既存の思考枠組みを揺さぶる警句があふれている。 「自然免疫と獲得免疫は混じり合っている」「特異性の低い反応の組み合わせが、高度に特異的な認識に導く」「自己と非自己の識別は、メカニズムの多数性の産物でしかありえない」「全体の動態だけが最適化を達成することができる」「免疫系はじつは、海面に見える生理学的氷山の一角にすぎない」 打ちひしがれるほど精巧で複雑な免疫の全体像に迫るには、仕組みの理解にとどまってはならない。フランスの学問的伝統が最良のかたちで活きた、新しい免疫の学。 まえがき はじめに 第 I 部 進化における生体防御   第1章 進化における捕食生物と獲物   第2章 系統樹の下部にある自然防御   第3章 断絶ーー獲得免疫   第4章 進化における獲得免疫   第5章 生物の複雑性とその進化   第6章 生体防御とロバストネス 第 II 部 ヒト生体防御の組織ーー部分が全体に向かう   第7章 分子と分子モジュール   第8章 分子モジュールの連鎖   第9章 細胞と細胞モジュールの構造   第10章 防御反応における機能モジュールのつながり   第11章 必然だが起こりそうもない出合い   第12章 より個別化された医療へ   第 III 部 ヒト生体防御の全体   第13章 監視機能   第14章 病原体に対する防御   第15章 内的混乱と生体防御   第16章 全体的な特質と機能   第17章 生体に包含される防御   第18章 自己と非自己の識別   第19章 生物の論理 おわりに 訳者あとがき 原注 用語解説 索引
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