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出版社:法政大学出版局
出版日:2019年10月26日頃
ISBN10:4588011030
ISBN13:9784588011030
販売価格:5,940円
二人の偉大な芸術家は中等学校で知り合ってから、互いに成長し、遠く離れても、長い間、強い友情で結ばれてきた。彼ら自身の言葉と行動の足跡を丹念に辿ることで、芸術の創造の軌跡、「自然」や「感覚」、「モティーフ」、そして、「絵画における真実」と「文学における真実」の交錯が見えてくる。二人の交流について定説を覆す新発見の書簡も含め、現存するセザンヌとゾラの往復書簡をすべて収録する初の完全版。カラー口絵付き。
目次
序──たぐいまれな相互理解
本校訂版についての覚書
プロローグ
ありそうもない出会い/三人組の誕生/読書と本/別離
第一章 一八五八─一八六〇年
一八五八─一八六〇年 固く結ばれた二つの天性
セザンヌからゾラへ/ゾラからセザンヌへ/帰省/一八五九─一八六〇年/エクスの最後の夏/愛と芸術について……
一八五八年 書簡1–9
一八五九年 書簡10–16
一八六〇年 書簡17–34
第二章 一八六一─一八六四年
一八六一─一八六四年 落選者たち
「僕はポールに会った!……」/ベルト/「とてつもない」/晴れ間/ある党派の誕生/ゾラの木曜会
一八六一年 書簡35–36
一八六二年 書簡37–39
第三章 一八六五─一八七〇年
一八六五─一八七〇年 官展を舞台に
《オランピア》の年/一八六六年のサロン/ベンヌクール/「未来の空」/一八六八年のサロン/《黒い置時計》
一八六六年 書簡40–43
第四章 一八七一─一八七七年
一八七一─一八七七年 印象主義──偶然の呼び名の運命
戦争/「僕らの時代が[…]やってくる」/独立派/新しい絵画から新しい小説へ/審査委員会、乱暴者、予言者たち
一八七一年 書簡44
一八七七年 書簡45–46
第五章 一八七八─一八八七年
一八七八─一八八七年 「過ぎ去った日々の印象」
プロヴァンスからの手紙/「父親の権威」/偽りの策略/ムラン/ナナの化身たち/苦さと悲哀/ポントワーズからメダンへ/第七回印象派展/家族の問題/「君を思いつつ(Tout à toi)」/「深刻な動揺」
一八七八年 書簡47-64
一八七九年 書簡65-72
一八八〇年 書簡73–80
一八八一年 書簡81–88
一八八二年 書簡89–92
一八八三年 書簡93–97
一八八四年 書簡98–99
一八八五年 書簡100–113
一八八六年 書簡114
一八八七年 書簡115
エピローグ
最後の年月
訳者あとがき
参考文献
登場人物略歴
索引
図版クレジット
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