|
出版社:法政大学出版局
出版日:2017年05月26日頃
ISBN10:4588010565
ISBN13:9784588010569
販売価格:4,620円
正義論、権力論、社会学、精神分析といった様々な分野を批判的に検証し、ヘーゲル現象学・法哲学における自己意識と自由、ロールズらの正義概念とリベラリズム、資本主義における自己実現と労働問題、道徳と権力の関係、国際関係における国家の問題、さらには、愛する人の死に直面する困難まで、承認論をアクチュアルな問題に対峙させ、議論の射程を新たに拡張する。
序文
第1部 ヘーゲル的根源
第1章 欲望から承認へ──ヘーゲルの自己意識の基礎づけ
第2章 実現された自由の国──ヘーゲル『法哲学』の構想
第2部 体系的帰結
第3章 正義の織物──現代における手続き主義の限界について
第4章 労働と承認──新たな理論的規定の試み
第5章 イデオロギーとしての承認──道徳と権力の関連について
第6章 社会的なものの液状化──リュック・ボルタンスキーとローラン・テヴノーの社会理論について
第7章 社会研究としての哲学──デイヴィッド・ミラーの正義論によせて
第3部 社会理論的適用
第8章 国家間の承認──国家間関係の道徳的基盤
第9章 組織化された自己実現──個人化のパラドクス
第10章 資本主義的近代化のパラドクス──研究のためのプログラム(マーテイン・ハルトマンとの共著)
第4部 精神分析的拡張
第11章 否定性の仕事──精神分析の承認論的修正
第12章 私たちのなかの私──集団の駆動力としての承認
第13章 前社会的自己の諸相──ジョエル・ホワイトブックへの反論
第14章 現実が力を失うとき──慰めの世俗的形態
初出一覧
訳者あとがき
人名索引
|