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出版社:白水社
出版日:2020年06月09日頃
ISBN10:4560097623
ISBN13:9784560097625
販売価格:5,830円
ナチ興亡と映画史を辿り、その危うい癒着を検証
ヒトラーの権力掌握と一党独裁国家の確立、ベルリン・オリンピック、スペイン内戦、障害者「安楽死」政策、ユダヤ人絶滅政策など、ナチ・ドイツ史を追いながら、独裁者が第三帝国の映画の中心に屹立していたことを検証する。英国のドイツ現代史家による、定説に一石を投じる、画期的な論考。
ヒトラーは映画に関する「最終決定権」を握り、「映画大臣ゲッベルス」に劣らず、第三帝国の映画の中心に君臨していた。制作に資金を提供し、直々に命令を出し、検閲にかけ、レニ・リーフェンシュタール監督や銀幕スターとの複雑な関係に巻き込まれもした。また、ヒトラー自身が映画に登場し、自らを映画上の歴史的偉人に投影もした。映画を建築に匹敵する力強い芸術に昇華し、大衆に届けようと目論んだ、「総統の秘められた情熱」とは?
著者は英国ノッティンガム・トレント大学のドイツ現代史の教授。ナチズム、ヒトラー、第三帝国の記憶、東ドイツの歴史と記憶、現代ドイツ、20世紀ドイツの映画と文学、20、21世紀における回想と追悼を研究領域としている。
口絵写真、人名・映画作品名索引収録。
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