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出版社:南山堂
出版日:2020年07月29日頃
ISBN10:4525241624
ISBN13:9784525241629
販売価格:4,400円
進歩の著しいこの分野 最新の知見をふまえて大幅改訂!
突然死の可能性も回復の可能性も最期まで残る心不全は,がんと比べ予後予測も終末期の見極めも困難である.
しかし患者の苦痛は大きく,緩和的なケアのニーズは非常に高い.
本書では,急性期病院から在宅医療までを視野に,症状緩和,支持療法,家族・医療者へのケアなどを各専門職種の視点で解説.緩和ケア実践への道しるべとなる一冊である.
第1章 心不全における緩和ケアのニーズ
A.循環器医療の視点から
B.緩和ケアの視点から
C.在宅医療の視点から
D.心不全の病みの軌跡と緩和ケアニーズ
E.病みの軌跡に沿った看護師の関わり
コラム 終末期医療の実践に法的整備は必須か?
第2章 心不全症候群の病態・治療・経過と予後
A.病 態
B.慢性心不全の治療
C.経過と予後
第3章 心不全患者の全身管理
A.心不全患者にみられる心外疾患と随伴症状
B.高齢者心不全の特徴
C.心臓リハビリテーション
第4章 心不全患者の全人的苦痛への介入
A.緩和ケアの対象とニーズ
B.身体的苦痛への対応
C.精神・心理的苦痛への対応
D.社会的苦痛への対応
E.スピリチュアルな問題への対応
コラム 臨床宗教師と医療
第5章 心不全患者・家族の治療選択における意思決定支援
A.医療者ー患者関係からみた意思決定のパターン
B .継続的な意思決定支援 -アドバンス・ケア・プランニング
C.心不全患者の治療選択における意思決定支援
第6章 人生の最終段階におけるケア
A.死にゆく心不全患者の苦痛緩和
B.看取りのクリティカルパス(Liverpool Care Pathway)
第7章 家族ケア
A.心不全の過程における家族支援
B.悲嘆のケア
第8章 医療連携で実現する心不全の緩和ケア
A.病院の立場と役割
B.生活の場にいる患者を支える連携体制
C.訪問看護の立場から
D.重度心不全患者の在宅管理
コラム 地域包括ケア時代の心不全地域連携 -2人主治医制の提案
第9章 心不全診療の多職種連携の実際
A.緩和ケアを見据えた心不全多職種チーム医療
B.既存の緩和ケアチームと心不全多職種チームの連携
C.心不全多職種チームによる疾病管理
D.心不全多職種チーム運営の実際
E.心不全多職種チームと基本的緩和ケア
第10章 緩和ケアに携わる医療者のこころのケア
A.WHOによる緩和ケアの定義
B.心不全における緩和ケア
C.医療者の置かれている現状
D.医療者のバーンアウト(NIOSHの職業性ストレスモデルを援用して)
E.バーンアウト予防も視野に入れた医療者のこころのケア
第11章 心不全緩和ケアにおける臨床倫理の使い方
A.症例1:87歳 男性
B.症例2:97歳 男性
C.症例3:78歳 女性
D.症例検討のまとめ
第12章 心不全緩和ケアを巡る諸問題
A.集中治療における心不全緩和ケアの考え方
B.ICDの除細動機能中止について
C.医学教育について
D.医療費の側面からの問題
E.各種心不全治療の適応と侵襲度
索 引
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