|
出版社:勁草書房
出版日:2020年01月28日頃
ISBN10:4326603259
ISBN13:9784326603251
販売価格:7,700円
これは「社会システム理論」ではない。本書そのものが社会システム(の一部)なのだ。ルーマンの転機となった著書、待望の新訳!
本書はルーマンの理論が「オートポイエーシス」概念を摂取することによって「後期」の姿へと変貌していく、そのターニングポイントとなった。以後次々と刊行されていく「社会のシリーズ」で縦横に駆使されることになる諸概念装置が、一通り提起される。このルーマン理論の折り返し点ないし蝶番となった著書を碩学渾身の翻訳で読む。
凡例
第7章 個人としての心理システム
1 個人主義的還元論に抗して
2 「個人」の思想史
3 意識のオートポイエーシス
4 心理システムにとっての予期
5 言語と感情
6 意識にとっての「死」
第8章 構造と時間
1 構造の諸理論
2 構造の概念
3 出来事・時間・構造
4 科学理論上の帰結
5 構造としての予期
6 構造と意志決定
7 機能の観察による構造形成
8 予期の予期
9 予期の確実性/不確実性
10 時間次元の自律化と問題化
101 予期同定の四水準
102 規範的予期と認知的予期
103 予期の一般化
104 予期がはずれるとき
105 潜在構造
106 社会学的啓蒙
107 構造変動
第9章 矛盾とコンフリクト
1 矛盾は存在するか
2 矛盾の二重の機能
3 心理的/社会的矛盾
4 免疫システムとしての矛盾
5 全体社会の免疫システムとしての法
6 矛盾に至る諸契機
7 矛盾の時間的拡張
8 システムとしてのコンフリクト
9 条件づけ
10 コンフリクトの重みづけ
第10章 全体社会と相互行為
1 「全体社会/相互行為」という差異
2 全体社会
3 相互行為
4 相互行為にとっての全体社会
5 全体社会にとっての相互行為
6 社会的行為/全体社会の行為
7 世界社会の自己記述
8 進化への/進化の貢献
第11章 自己言及と合理性
1 自己言及の遍在性
2 「言及」の概念
3 三種の自己言及
4 基底的自己言及
5 再帰性
6 反省
7 自己言及と他者言及
8 脱トートロジー
9 プランニング
10 合理性
第12章 認識理論にとっての諸帰結
1 自然化された認識理論
2 認識のオートポイエーシス
訳者あとがき
原注
訳注
索引
|