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出版社:東京大学出版会
出版日:2021年09月02日頃
ISBN10:4130513591
ISBN13:9784130513593
販売価格:4,180円
現代の教育思想家ビースタの最初の理論的単著,待望の全訳.アレント,デューイらをひもとき,主体,デモクラシーの語り方の再定位をおこない,教育の私事化批判のさらにさきに,教育の固有性を考える思想的基礎に果敢に踏み込んでゆく.
はしがき
プロローグ
第1章 学習に抗してーー学習の時代に教育の言語を取りもどす
学習の新しい言語
学習に抗うのか
学習から教育へーー何が教育的な関係性を構築しているのか
(根拠なき)信頼
(超越論的)暴力
(知識なき)責任
教育のために
第2章 現れ出来することーー主体の死の後の教育
教育の主体
人間の終焉
主体の後にだれがくるのか
客体空間のバーチャル・リアリティ
建築空間ーー離接的空間
他者の空間ーー間主観的空間
応答責任の空間ーー倫理的空間
結論
第3章 何も共有していない人たちの共同体ーー教育と応答可能性の言語
近代社会ーー近代の共同体
ポストモダンにおける見知らぬ人
何も共有していない人たちの共同体
応答可能性の言語
理性的共同体と「他なる」共同体
教育の共同体
結論
第4章 教育はどのように困難であるべきか
政治と政治的共同体
ハンナ・アレントと政治の困難さ
活動の苦難
自由,活動,複数性
自由が現れうる空間
訪問すること
教育はどのように困難であるべきか
第5章 教育のアーキテクチャーー世界的空間を創出する
教育とビルドゥングの伝統
今日,私たちはどこにいるのか
ビルドゥングーー世界に開かれた空間を創出する
建築ーー世界に開かれた空間を創出する
結論ーービルドゥング/建物のパラドクス
第6章 教育とデモクラティックな人格
デモクラシーと教育の再概念化
デモクラシーを定義する
デモクラシーのための教育
デモクラシーを通じた教育
教育にとってデモクラシーは問題か
イマニュエル・カントーーデモクラティクな人格の個人主義的概念化
ジョン・デューイーーデモクラティクな人格の社会的概念化
ハンナ・アレントーーデモクラティクな人格の政治的概念化
教育とデモクラティックな人格
デモクラティックな教育への三つの問い
結論
エピローグ 中断のペタゴジー
文献
監訳者あとがき(田中智志・小玉重夫)
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