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出版社:岩波書店
出版日:2020年08月31日頃
ISBN10:4000614185
ISBN13:9784000614184
販売価格:5,720円
気候変動、パンデミック、テロリストの脅威、核兵器などの地球規模の脅威に、既存の国家中心的な世界秩序は対応できていない。あるべき新しい世界秩序とは? そして、求められる新たな人間像とは? 国家による古い地政学から人々による新しい地政学への、人類の生存を賭けた〈シフト〉をめぐるスケールの大きな論考。
謝 辞
はじめに グローバリズムとグローバル化ーーテロリズムと国家テロ
日本語版への序文
第1章 新しい地政学に向けて
第2章 ポスト世俗の境界線
予備的考察
歓迎されないアイデンティティとしての「世俗主義」--アラブの春の余波
イランにおける宗教と政治
ポスト世俗的世界への移行とそのグローバルな次元
第3章 ドローンはなぜ核兵器より危険なのか
国際法と世界秩序への脅威
対立する論法ーー明暗配分の地政学
「光の子」
「闇の子」
ドローンと世界秩序の未来
ドローン戦争と国際法ーー消滅するリターン
結論的考察
第4章 新しい立憲主義の輪郭
出発点
合法性と正統性の峻別
国際法と「古い」立憲主義
核兵器の管理と新しい立憲主義
国際刑事責任
ポスト9・11の対テロという挑戦
帝国主義的な新しい立憲主義
新自由主義的なグローバル化と新しい立憲主義
結 論
第5章 グローバル・ガバナンスの諸地平
実現可能性重視を批判する
ハードパワーの誤信
新自由主義の誤信
必要性の地平の明確化
絶望の地平の出現
願望の地平の役割
世界政治の地政学的な管理
グローバル化する世界における新たな政策形成
結論ーー今後の展望
第6章 グローバルな危機への対応
惑星に共生する
グローバルな想像を配置するーーポストモダンのパラダイム
グローバルな危機への対応
転換期の危険と機会
結 論
第7章 グローバルな想像に向けて
レミング・モーメント?--人類は集団自殺に向かうのか
ギャップを説明する
期待を修正する
第8章 調査を組み立てるーー強い社会/弱い国家とは
導入的視点
概念の明確化
グローバルな背景
国際法、国連の権威
近代性と発展
時間と空間
結 論
第9章 第一次世界大戦の分裂的遺産
一世紀後のアイデンティティ政治
第一次世界大戦から学べること
結 論
第10章 グローバルな秩序を構成する四つの論理
国家主義的論理
地政学的論理
コスモポリタンな論理
市民社会の論理
第11章 ドローン時代の永遠戦争を論じる
第12章 政治的状況を変化させるーー同時代の一人の個人として
出発点
市民と国家
グローバル・シティズンシップーー現実ではなく願望
切迫する物質的状況
政治的共同体を再創造する
市民巡礼者ーー大いなる移行の非暴力の戦士として
第13章 人類種は生き残りたいと思っているのか?
惑星に対する脅威を想像する
人間による大惨事を防ぐ
国家主義の粘り強さ
人類種は生き残ることを学べるのか?
注
訳者あとがき
索引(人名索引・事項索引)
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