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出版社:岩波書店
出版日:2017年04月21日頃
ISBN10:4000024280
ISBN13:9784000024280
販売価格:7,260円
日本語版への序文
謝 辞
凡 例
序 章 ラカン左派を位置づける
政治的なラカン
理論、分析、経験ーー現実界との遭遇
仮説と章立て
自由連想
第1部 理論篇ーー否認の弁証法
第1章 創造性のアンチノミー --社会的構築と政治的なものをめぐるラカンとカストリアディス
敵意を克服する
社会的なものを構築すること
構築主義の限界ーー創造性と疎外
社会化のパラドックス
政治的なものとの遭遇
第2章 ラカンと共にラクラウをーー享楽について:言説の情動的限界を交渉すること
ラカンの言説的転用ーー達成と限界
情動と享楽を入力せよ!
否定的現実界と実定的現実界
現実界の否定的次元ーー言説の限界と転位の指標/現実界の実定的な次元1--空虚なシニフィアンと対象a/現実界の実定的な次元2--幻想から症状へ
享楽をめぐるラクラウーールビコン川を渡る?
移行を認めることーーラカン理論における情動と享楽
リスクをとることーー言説理論の挑戦
第3章 ジジェクの「倒錯」-- アンティゴネーの魅惑(ルアー)と行為のフェティシズム
ジジェクの革命的行為ーーラカン左派の前衛?
ラカンとジジェクにおける行為の両義性
理想化されたアンティゴネー
ラカンの変遷
欠如ー対ー神的奇跡
行為を再ー制定することーー出来事から出来事性へ
ジジェクの「倒錯」
構造から実体へーー行為とデモクラシー
フェティシズムを超えてーー失われた環
補遺ーーバディウについて
第2部 分析篇ーー享楽の弁証法
第4章 何が心をとらえるのか?--象徴的権力から享楽へ
理論と実践
権威と象徴的権力
象徴的権威を越えてーー幻想と情動
享楽の政治
第5章 ネーションを享楽することーーある成功譚の裏面
ネーションに接近する
ナショナル・アイデンティティの逆説と構築主義の限界
形式と力
享楽の類型学
ネーション的享楽(の欠如)
情動的次元を検閲すること
第6章 情念の欠如ーーヨーロッパのアイデンティティを再考する
ヨーロッパに焦点をあてる
ヨーロッパのアイデンティティを構築する
政治的実践から…/…学術的分析に向けてヨーロッパの猥雑な〈他者〉
何がなされるべきなのか?
第7章 消費主義の「享楽の政治」、そして広告の幻想
消費主義の勝利?
消費主義を精神分析する
欲求、欲望、幻想……そしてその彼岸へ
消費、享楽、そして社会秩序
第8章 ポスト・デモクラシー時代の民主主義
民主主義とラカン左派ーー両義性の関係
ポスト・デモクラシーの趨勢
民主主義の逆説ーー古代と近代
挑戦的課題に取り組むことーーラカン的方向性
生産的な喪/民主主義的な享楽
訳者解説
文献表
原注一覧
訳注一覧
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