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出版社:出版長島
出版日:2022年11月11日頃
ISBN10:4991279607
ISBN13:9784991279607
販売価格:3,960円
建築家の文章は哲学的でむずかしい、
世間でそう言われ始める以前の建築家による名文集。
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すぐれた建築の設計者であるとともに、すぐれた文章の書き手として知られる3人の建築家──谷口吉郎(1904-1979)、清家清(1918-2005)、篠原一男(1925-2006)。彼らは東京工業大学で師弟関係にありましたが、その文章は一般向けに建築の魅力を伝える随筆から、先鋭的に建築の世界を革新する論考まで、テーマや文体はまさしく三者三様でした。
本書では、今や多くが入手困難になった彼らの著作から、それぞれのエッセンスが詰まった文章を精選。さらに付録として、東京工業大学で3人の系譜を継ぐ建築家・坂本一成と塚本由晴の対談「文章を読むことと書くこと」を収録し、建築と文章の歴史的な関係をたどります。
個人雑誌『建築と日常』の長島明夫による出版レーベル〈出版長島〉の第一弾。(ブックデザイン=服部一成)
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全体構成
本編(全42編/約19万字)
・第一部 谷口吉郎
・第二部 清家清
・第三部 篠原一男
付録(約7万字)
・解説 長島明夫
・対談 坂本一成・塚本由晴
・略年表
■第一部 谷口吉郎
建築家志望
手を
建築の研究生として
材質の清らかさ
建物の色
形と線と
清らかな意匠 あとがき
環境の意匠
旗の意匠
ミカンの皮の意匠
失われし名作
記念の造形──墓碑設計者の片言
告白・絶唱
合理精神の記念碑──谷口吉郎先生の作品をたどって(篠原一男)
谷口先生(清家清)
■第二部 清家清
ファサードにも夢と詩を──商店建築懸賞競技審査評
もし自分が家を建てるなら
新しい傾向
編集後記──『新建築』一九五七年一〇月号
装飾
色をどう決めているか
棟持柱
シンメトリーと建築
建築家と数学
室内舖設
生活の美化
「住まい」ということ
マイホーム設計術 はしがき
ケ・セラ・セラ
習慣の深度──一九五〇年代の建築表現をめぐって(清家清・篠原一男)
■第三部 篠原一男
日本の風土のなかから
未来に賭けて“住みにくさ”を
現代の条件1 住宅は芸術である
現代の条件2 無駄な空間を
現代の条件3 様式がつくられるとき
現代の条件4 生産と技術
現代の条件5 実験
技術と人間
地味であること
審査員のことば──新建築住宅設計競技一九七二
一九二〇年代の精神への讃
比類なき緊張の空間を求め続けて(坂本一成)
解説および読解(長島明夫)
文章を読むことと書くこと(坂本一成・塚本由晴)
谷口吉郎・清家清・篠原一男 略年表
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