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出版社:八坂書房
出版日:2021年07月30日頃
ISBN10:4896942876
ISBN13:9784896942873
販売価格:3,850円
「もうひとつの植物学」の伝統を、写本や図譜を繙きつつ紡ぎ直す試み──生涯を通じてその研究に心血を注いだディオスコリデス『薬物誌』(紀元1世紀成)を中心に、古代ギリシアから近代まで連綿と受け継がれた「ギリシア本草学」の豊かな知的遺産の具体的なすがたを、硬軟自在の語りで生きいきと解き明かす。名著『ディオスコリデス研究』のエッセンスに、翻訳書(プリニウス/テオフラストス)の解説、晩年の雑誌連載を加えた新編集。ディオスコリデス「ウィーン写本」(6世紀)やH. ボックの本草書(16世紀)をはじめ、味わい深い図譜の数々をカラー図版でふんだんに紹介。
口絵(ディオスコリデス「ウィーン写本」より)/第I章 ディオスコリデスとギリシア本草の歴史/第II章 テオフラストス『植物誌』について/第III章 ディオスコリデス『薬物誌』とウィーン写本について/第IV章 プリニウスと植物──『博物誌』植物篇・植物薬剤篇をめぐって/第V章 ルネサンスと本草学──H・ボックの本草書を読む
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