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出版社:ひつじ書房
出版日:2023年06月08日頃
ISBN10:4894769794
ISBN13:9784894769793
販売価格:4,070円
グローバル化とともに激変する世界の中で、難しい位置に立つ文学。もはや日本、中国といった単体で考える意味は薄れている。創作の現場で作家はどのような問題に直面し、研究者はそれをどう捉えることができるのか。日本と中国の最先端で活躍する作家・研究者が文学の現状と未来を語り尽くす。
執筆者:酒井直樹、古川日出男、閻連科、秦剛、ジャンルーカ・コーチ、高榮蘭、鳥羽耕史、千野拓政、王暁明、王宏志、王風
まえがき
第一部 パックス・アメリカーナと東アジアの地域研究
第一部 まえがき
鳥羽耕史(日本/早稲田大学)
地域研究と近代国際世界ーパックス・アメリカーナと人種主義を巡って 酒井直樹(アメリカ/コーネル大学)
余白なき世界に抗する想像力 古川日出男(日本/作家)
超越の限界と可能性ー文学とナショナリズムの関係から 閻連科(中国/作家)[楊駿驍・千野拓政訳]
トークセッション 古川日出男 閻連科
南京を書くことの意味ー堀田善衞『時間』の戦後文学における位相 秦剛(中国/北京外国語大学)
「アジアスフィア」-グローバリゼーションを越えて、アンガージュマンとしての出版・翻訳・研究 ジャンルーカ・コーチ(Gianluca Coci)(イタリア/トリノ大学)
出入国をめぐる文化政治と文学ー「移民」の時代、李恢成と楊逸のあいだから 高榮蘭(日本/日本大学)
日本研究の国際化とナショナリズムー安部公房と在日文学研究を事例に 鳥羽耕史
パネルディスカッション [司会:鳥羽耕史]
第二部 中国文学研究の再検討と再構築
第二部 まえがき 千野拓政(日本/早稲田大学)
わたしたちはどこから来たのか、そしてどこへ行くのか?-中国と日本における「文学」の誕生と終焉をめぐる考察 千野拓政
岐路に立つ文学 王暁明(中国/上海大学)[楊駿驍・千野拓政訳]
いかに文学を「評論」すべきかー翻訳研究の文化転向から 王宏志(中国/香港中文大学)[劉茜・千野拓政訳]
「信達雅」と中国語における近代の書き言葉概念の変遷 王風(中国/北京大学)[伊勢康平・千野拓政訳]
あとがき
執筆者一覧
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