古代国家と北方世界

序ー解題にかえてー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小口雅史 1　北海道からさらにその北へ 　オホーツク文化における鍛冶の精神的な意味　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天野哲也 　北東アジアの葬墓制ー円形周溝を伴う墓葬を中心としてー 　　　　　　　　　　　　　中澤寛将 　コクシャロフカ8遺跡祭殿説の再検討ー渤海の墓上建物から考えるー 　　　　　　　　小嶋芳孝 　七世紀の倭・日本における「粛慎」認識とその背景　　　　　　　　　　　　　　　　　蓑島栄紀 　流鬼国をめぐる試論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村和之 　長澤盛至作製『東蝦夷地海岸図台帳』にみる地域情報の収集と表象　　　　　　　　　米家志乃布 2 北緯四〇度以北の世界の実相 　続縄文文化後半期の東北地方と北海道の関係についてー土器群の時間的関係からー　　　小野裕子 　青森平野における古代集落の様相　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木村淳一 　古代北奥における集落・竪穴建物の動態について　　　　　　　　　　　　　　　　　　齋藤　淳 　三重の壕をもつ北奥の古代集落ー青森県外ヶ浜町山本遺跡ー　　　　　　　　　　　　　関根達人 　古代閇村に関する二、三の問題　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊藤博幸 　蝦夷とアイヌ語系地名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八木光則 　北奥地域における出土文字資料と蝦夷ー青森県域の文字資料を中心としてー 　　　　　武井紀子 3 律令国家の辺要支配の実相 　鎮守府将軍と出羽城介についての基礎的考察　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　永田　一 　古代北方辺要国の統治システムーいわゆる「国司分担統治システム」についての覚書ー　三上喜孝 　渤海使の出羽来着について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浜田久美子 　鎌倉時代の津軽安藤氏と蝦夷統治　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大塚紀弘 あとがき