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著者:狩野雄
出版社:知泉書館
出版日:2021年01月22日頃
ISBN10:4862853293
ISBN13:9784862853295
販売価格:8,250円
目には見えないが,確かに存在している香り。詩人たちはそれをどのように表現してきたのか。中国古典における芳香表現のもつ意味とは何か。三国志の時代は激動の時代であったが,香り・匂いの表現においても大きな転換をなした。本書は,先秦漢魏晋南北朝期の詩文,とりわけ三国西晋期の詩歌における嗅覚の表現を通して作品の内側に迫る独創的な研究業績である。
第1部は,先秦から南北朝期の詩歌辞賦作品における,芳香と女性の表現の系譜を辿る。香る女性像の源泉は『楚辞』九歌と宋玉「神女賦」にあり,曹丕・曹植による「芳香の気」の発見が後の感覚表現を決定づけたことを論じる。それを踏まえて第2部では,後漢末の建安年間から西晋王朝による再統一後までの作品に注目し,外来した地中海原産の植物「迷迭」など多種多量の香料に包まれた詩人たちが,匂いそれ自体を表現し始める様子を描く。その中で潘岳の作品にみる匂いの記憶,および陸機・陸雲の詩歌がもつ特異な感覚表現を考察する。第3部は作品の文化的側面に焦点を当て,伝統的な香料である蘇合香を手がかりに悪臭と霊力の謎に迫りつつ,さらには『三国志』周瑜をめぐる表現にも言及する。
香りの表現は詩人それぞれの身体感覚に深く根ざすが,本書により今日のわれわれもまた香りを通して豊かな詩文の世界に触れるだろう。中国文学のみならず,日本文学研究にも多くの示唆を与えうる貴重な成果。
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