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出版社:春風社
出版日:2021年11月15日頃
ISBN10:4861107555
ISBN13:9784861107559
販売価格:3,960円
ヨーロッパの古典文学作品に焦点を当て、アダプテーションによって新しい魅力を持ちうることを明らかにする論集。
序論 ヨーロッパ古典文学を〈再訪〉する【小川公代】
第I部 総論
第1章 講演 ジェンダーの観点から読む世界文学ー男たちが描いてきた女性像【沼野充義】
第2章 文学の映画化は「不純」なのかーヨーロッパ映画におけるアダプテーション【渋谷哲也】
第3章 ヨーロッパ名作文学の漫画化における三類型ー『クラシックス・イラストレイテッド』から『ピノッキオ』まで【森田直子】
第II部 アダプテーション各論
第4章 『ジェイン・エア』のアダプテーションーフェミニズムとウルフの両性具有的視点【小川公代】
第5章 エリオット『ポッサムおじさんの猫とつき合う法』とミュージカル『キャッツ』【新井潤美】
第6章 生々流転する『ユリシーズ』の世界ー映画から漫画、グラフィックノベル、VRまで【南谷奉良】
第7章 コラボレーションとしての翻案ーカズオ・イシグロ『日の名残り』とマーチャント・アイヴォリー映画再考【秦邦生】
第8章 ライシテの国のアンティゴネー〈他者〉のゆくえ【伊達聖伸】
第9章 文化の受容と再生ーラファイエット夫人『クレーヴの奥方』のアダプテーションをめぐって【吉村和明】
第10章 ヴィクトル・ユゴーと映画ー怪物から聖人へ【野崎歓】
第11章 ミュンヒハウジアーデとアダプテーションー《驚嘆すべき》「ミュンヒハウゼン」ミームの変容について【眞鍋正紀】
第12章 タヴィアーニ兄弟『素晴らしきボッカッチョ』-ペストをのりこえて【堤康徳】
第13章 ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』-重さと軽さの反転【阿部賢一】
第14章 ふたつの『クロイツェル・ソナタ』-トルストイとウグレシッチ【奥彩子】
第III部 アダプテーション制作者の立場から
第15章 私はアルゴリズムではないーカフカの小説Der Prozessを日本語映画『審判』に翻案する【ジョン・ウィリアムズ】
第16章 インタビュー『ロミオとジュリエット』の小説アダプテーションにおける“貞節”と“裏切り”【鴻巣友季子】
第17章 人類の成長と思春期ー『オデュッセイア』の翻案演劇『終わりのない』解題【前川知大】
あとがき 原作とは別のところに行く/原作に立ち返る「アダプテーション」【吉村和明】
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