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出版社:北海道大学出版会
出版日:2017年04月12日頃
ISBN10:4832968327
ISBN13:9784832968325
販売価格:8,250円
現代の中国における宗教変動と、アジア各国の宗教の動き、特にキリスト教の躍動を描き出す。
東アジアの近現代においては政治が宗教を統制してきたが、近年では社会内部のダイナミックな宗教運動とトランスナショナルな宗教がもたらすインパクトによって、政治的統制や文化的圧力の網の目をくぐり抜けて宗教的空間が存在することが確認される。これらの宗教の制度分析を軸に、階層分化や社会的排除などポスト・グローバル時代の社会問題に宗教はどのように応えるのかという問題意識をもって、東アジアの宗教動態を変動の局面で把握する。
第1部「東アジアの社会と宗教」では、東アジアの宗教文化の構成と変動をみる視点を提示する。
第2部「アジアのキリスト教」は、日韓中台に加えて、香港、モンゴル、タイのキリスト教の現況を報告し、それぞれの地域において教会が直面している課題を浮き彫りにする。第3部「中国の宗教復興」は、仏教と道教、チベット仏教と回族のイスラーム、さらにチベット文化圏の仏教ナショナリズムに関して概況と事例研究を報告する。
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