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出版社:法藏館
出版日:2023年03月10日頃
ISBN10:4831826456
ISBN13:9784831826459
販売価格:1,540円
カミを語ることは、日本人の精神の歴史を語ること。
童子が富をもたらす龍宮童子、竈神や座敷ワラシ。酒呑童子などの怪物退治と異類婚。秩序をゆさぶる、ものくさ太郎。山中他界の隠れ里伝承。根元神とイメージされる翁。禁忌を犯す伊弉冉・伊弉諾の屍愛譚など……。
ものいわぬ民衆の記憶装置である民話や昔話、お伽草子、記紀神話を縦横無尽に構造分析し、<カミ>と<他界>の背後にある日本文化の深層に踏みこんでいく。
当時新進気鋭であった著者は、柳田・折口以降の停滞する民俗学を鋭く批判、忘れられた民俗学者・筑土霊寛の可能性を指摘する。
妖怪学第一人者の処女論文集にして、のちの憑霊研究、他界研究、異人研究、そして妖怪学へと展開する小松民俗学の原点であり、民俗学のみならず、その後の日本文学研究、日本文化論に影響を与えた、記念碑的名著。
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【目次より】
法蔵館版まえがき
序 神々の棲む村
1 民話的想像力について
民話的想像力とその背景ーー『江刺軍昔話』の世界を探る
神霊(かみ)の変装(やつし)と人間(ひと)の変装(やつし)--昔話の構造論的素描
怪物退治と異類婚姻ーー『御伽草子』の構造分析
最後に笑う者ーー「物くさ太郎」に見る笑いとユーモア
2 民衆の思想について
根元神としての翁ーー猿楽の翁と稲荷の翁を中心に
世捨てと山中他界ーー山岳空間の認識論的構造
海上他界の思想ーー「うつぼ舟」を中心に
屍愛譚をめぐってーー伊弉諾・伊弉冉二神の冥界譚を中心に
国占めと国譲りをめぐってーー日本神話における占有儀礼
3 筑土鈴寛の世界
筑土鈴寛の民俗学ーー異端のフォークロア
日本的記述の方法ーー筑土鈴寛論拾遺
筑土鈴寛と超世の霊童ーー筑土鈴寛論補遺
旧版あとがき
増補新版あとがき
福武文庫版あとがき
初出一覧
法蔵館文庫版 解説(伊藤慎吾)
索引
法蔵館版まえがき
序 神々の棲む村
1 民話的想像力について
民話的想像力とその背景ーー『江刺軍昔話』の世界を探る
神霊(かみ)の変装(やつし)と人間(ひと)の変装(やつし)--昔話の構造論的素描
怪物退治と異類婚姻ーー『御伽草子』の構造分析
最後に笑う者ーー「物くさ太郎」に見る笑いとユーモア
2 民衆の思想について
根元神としての翁ーー猿楽の翁と稲荷の翁を中心に
世捨てと山中他界ーー山岳空間の認識論的構造
海上他界の思想ーー「うつぼ舟」を中心に
屍愛譚をめぐってーー伊弉諾・伊弉冉二神の冥界譚を中心に
国占めと国譲りをめぐってーー日本神話における占有儀礼
3 筑土鈴寛の世界
筑土鈴寛の民俗学ーー異端のフォークロア
日本的記述の方法ーー筑土鈴寛論拾遺
筑土鈴寛と超世の霊童ーー筑土鈴寛論補遺
旧版あとがき
増補新版あとがき
福武文庫版あとがき
初出一覧
法蔵館文庫版 解説(伊藤慎吾)
索引
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