戦略研究27　 多次元環境下の戦略

軍事・政治・外交・経営・環境など、広範な角度から「戦略」の本質を研究する 唯一の学会の機関誌最新号 　論　文　 ◇祢津宗高（長野市立長野高等学校常勤講師） 　ハイブリッド戦争の新規性再考　--ウクライナ危機と日中戦争期の比較検討ーー ◇松井勇起（筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程） 　中尾優奈（一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程） 「空気」、そして「空気」の操作主体に対する社会科学的考察 　　--富永恭次陸軍中将・東條英機陸軍大将間の組織内コミュニケーション行為分析よりーー 　研究ノート ◇高木耕一郎（防衛省統合幕僚監部運用部運用第1課） 　新領域から「バトル・オブ・ナラティブ」へ 　　--新領域（宇宙、サイバー、電磁波）、心理・認知領域を含む多次元環境下における将来戦ーー 　書評論文　 ◇岡本　至（文京学院大学外国語学部教授） 　地政学の多様な可能性 戦略研究学会監修、藤江昌嗣・杉山光信編著『アジアからの戦略的思考と新地政学』 ◇伊藤隆太（慶應義塾大学法学部講師（非常勤）） 　組織変革と政策の失敗ーー「歴史の教訓」の本質 北川敬三著『軍事組織の知的イノベーションーードクトリンと作戦術の創造力』 ◇小泉　悠（東京大学先端科学技術研究センター特任助教） 　大国間競争時代における宇宙安全保障の今後 福島康仁著『宇宙と安全保障　軍事利用の潮流とガバナンスの模索』を手がかりとして 　書　評　 篠崎正郎著『引き留められた帝国ー戦後イギリス対外政策におけるヨーロッパ域外関与、1968〜82年』（小川健一） H・P・ウィルモット著　等松春夫監訳『大いなる聖戦ー第二次世界大戦全史　上、下』（由良富士雄） 武田康裕編著『日本の危機管理体制ー国民保護と防災をめぐる葛藤』（下平拓哉） 伊藤隆太著『進化政治学と国際政治理論ー人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』（ 奥山真司） 市原麻衣子著　Japan’s International Democracy Assistance as Soft Power: Neoclassical Realist Analysis 〔『ソフトパワーとしての日本の国際民主化支援ー新古典的リアリズムによる分析』〕（小田桐 確） 平間洋一著『イズムから見た戦争ーモンロー主義・共産主義・アジア主義』（横山久幸） 　文献紹介　 平間洋一著『日英同盟ー同盟の選択と国家の盛衰』（小野圭司）