ヨーロッパ農業の多角化

2009、2014年に著者がヨーロッパ各地を訪ね、農家にインタビューをした際の記録に基づいて、経営の現状、その背景にある共通農業政策の具体的な内容はもちろんのこと、副業を始めたいきさつ、副業に対する思い、同宿した旅行者との朝食の様子などが、生き生きと描かれています。6つの事例は経営の規模や形態こそ異なるものの、家族経営である点で共通しています。 巻頭言　多様化する現代の「生業」 はじめに：EUの農業構造と農業経営の多角化 第1章 英国の2軒の農家民宿 第2章 イタリアの農家民宿：フェラーラのパオラ・ペドローニさんが選んだ農業経営の多角化 第3章　英国クラーク農場の経営多角化 第4章　オランダのポルダー（干拓地）の酪農経営 第5章　条件不利地域の農業を守る：ドイツのアルム酪農 第6章　ベルギーの若手酪農家の挑戦 おわりに：中小規模農家の選択肢とそれを支える政策