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出版社:東京美術
出版日:2018年10月18日頃
ISBN10:4808711214
ISBN13:9784808711214
販売価格:1,980円
本書は、世紀末という暗い時代に場所を得て、魂を「解剖」した画家ムンクを紹介する美術入門書。
ムンクの作品に込められた、極めて個人的な魂の軌跡を読み解く。
ムンク芸術の集大成「生命のフリーズ」をはじめ、エロスとタナトス、そして人々が漠然と感じている捉えどころのない不安を見事に可視化した造形力をじっくり鑑賞する。
またムンクは生涯、不安、絶望、死の恐怖に苛まれたが、結果的には80年の生涯をまっとうした。根本的な部分で生に執着し、より力強く生を肯定した画家でもあった。これまであまり紹介されなかった晩年まで辿ることによって、画家の全体像に迫る。
はじめに
序章 「病と死の家」に生まれて
【特集 もっと知りたい 1】北欧の近代絵画
第1章 クリスチャニアからパリへ
●クリスチャニア・ボエーム
●印象派との出会い
名画を読み解く1《病める子》
【特集 もっと知りたい 2】家族の肖像
第2章 「不安の時代」の画家
●ムンク・スキャンダル
●文学者との交流
●自画像
【特集 もっと知りたい 3】「暗い世紀末」の画家
名画を読み解く2《カール・ヨハン通りの夕暮れ》
名画を読み解く3《叫び》
【特集 もっと知りたい 4】繰り返される主題
●性のめざめ
●「生命のフリーズ」
●愛と死にまつわる詩
●汝、自身の生活を描くべし
【特集 もっと知りたい 5】ファム・ファタルたち
【特集 もっと知りたい 6】版画への挑戦
名画を読み解く4《生命のダンス》
●ノルウェーの風景
●オースゴールストラン
●発砲事件
●「緑の部屋」シリーズ
名画を読み解く5《マラーの死》
第3章 死から生へ至る画家
●オスロ大学講堂壁画
●労働者と風景
●最後の日々
終章 ムンクの遺産
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