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乙女たちが愛した抒情画家 蕗谷虹児

著者:鈴木義昭
出版社:新評論
出版日:2018年09月25日頃
ISBN10:4794811047
ISBN13:9784794811042
販売価格:2,420円
画家・詩人蕗谷虹児【ふきやこうじ】(1898-1979)は「花嫁人形」の作者として広く知られている。「金襴緞子の帯しめながら」で始まり、郷愁を誘う童謡「花嫁人形」に親しんだ人も多いだろう。あの詩を書いたのが虹児である。晩年に描いた「花嫁」は、「ふるさと切手」のロングセラーだ。 だが、虹児自身についてとなると、大正末から昭和にかけて活躍した美男の挿絵画家という印象のみが強い。日本画壇での位置づけとしては、竹久夢二に始まる大正ロマンから昭和モダンの大衆画家の系譜に連なる。しかし、人間・蕗谷虹児はそのような枠にはとうてい収まらない。彼には実に多彩な顔があり、生涯は山あり谷あり、謎も多い。画家として自らの志を貫き通しながら、激しい時代に翻弄され流浪と放浪をくりかえした。  足跡は、生誕地新潟県新発田市に始まり、新潟、東京、樺太、そして欧州航路で巴里へと飛ぶ。挫折と葛藤の果てに自らが名づけた「抒情画」の世界の第一人者になるが飽き足らず、パリに渡りエコール・ド・パリの人となる。パリでは、後に「もう一人のフジタ」といわれるほどの活躍を見せる。サロン・ドートンヌなどに次々と作品が入選し、絵も売れた。当時パリに学んだ日本人画家は少なくないが、在パリ時代からそのように高い評価を得たのは、藤田嗣治と蕗谷虹児しかいない。時の歯車がわずかでも異なれば、世界的な日本人画家がもう一人誕生していたに違いない。そう想わせる深さと鮮やかさ、清冽な魂が込められた作品群。乙女の夢と憧れを優しくはかなく描き、乙女たちに最も愛された画家だった。魯迅や三島由紀夫ら、虹児への賛辞を惜しまなかった文人も多い。  戦争の暗い時代に童画を描き続けたことから、戦後は絵本や少女漫画、アニメーションにまで多大な影響を及ぼした。晩年も死の直前まで、自ら信じる美と愛の世界を探求し続けた。早世した母への想い、二人の妻への愛情を胸に、さすらいの果てにようやく見つけた安息の地で描き続け、なお巴里への夢を見続けた半生だった。  生誕110年の年に取材を始め、虹児を巡る旅は続いた。今年で生誕120年・没後40年、いまだ謎多い不世出の抒情画家・蕗谷虹児の全貌を多くの読者に知ってほしい。(すずき・よしあき)
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