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出版社:ナカニシヤ出版
出版日:2018年01月15日頃
ISBN10:4779512964
ISBN13:9784779512964
販売価格:2,530円
はじめに:水上バイクで現れた英雄(ヒーロー)
序 章(川端浩平)
一 はじめに:サイレント・マジョリティと多様性
二 同時代的な多様性と意図せざる結果としての没個性化と排除
三 サイレント・マジョリティの描き方をめぐって
四 構造的不正義を生きるサイレント・マジョリティ
五 サイレント・マジョリティとマイノリティの交錯
六 北東アジアの地域社会から眺める
第一章 サイレント・マジョリティを思考すること:広島二〇-三〇代調査から(轡田竜蔵)
一 はじめに
二 サイレント・マジョリティとは何か?:「沈黙」の多様な文脈
三 「地方」の「忘れられた」人びと
四 サイレント・マジョリティという擬似存在
第二章 等身大の地域社会:「地域活性化」がみえなくするもの(芦田裕介)
一 「農村」をめぐる政治性
二 日之影町の概要
三 行政職員からみた「地域社会」
四 地域住民からみた「地域社会」
五 「等身大の地域社会」を描く
第三章 接待する建設業者/口説き落とすヤミ業者:沖縄のヤンキーの若者と地元・仕事・キャバクラ(打越正行)
一 バイク屋で働けない沖縄の暴走族の若者
二 キャバクラ・労働・暴走族
三 地元という「磁場」
第四章 Uターン専業漁師の引退への段階:人口減少地で年をとること(白石壮一郎)
一 はじめに
二 Uターンして専業漁師になる
三 漁師を引退すること
四 漁村で年をとる
五 結 語
第五章 〈原発被災地〉から「復興」を学び直す:福島の朝鮮学校コミュニティ(川端浩平)
一 はじめに:福島の朝鮮学校コミュニティにとっての「復興」
二 Uターンした在日コリアンにとっての福島(ジモト):「震災はきっかけに過ぎない」
三 ポスト工業化と在日コミュニティの非集住化:「本名を掲げて、正気を保てた」
四 帰化と放射能汚染:「帰化しても生き方は変わらないよ」
五 地域社会におけるエスニシティの行方:見守り続けるという実践
六 まとめ:「復興」から「継続」へ
第六章 濁流を聞く/危機を知る:「差別の川」のサウンド・スケープを歩く(稲津秀樹)
一 はじめに:危機を知らせる音
二 濁流を聞く/差別を見る:サウンド・スケープとしての差別
三 「差別の川」の二重性:音の不平等と不可知化
四 地域と差別の語り方:その陥穽と音の行方
五 聞こえてきた「水漏れ」の意味:もう一つの危機を知る
六 おわりに:「他者の危機」を知らせる音
第七章 「寄る辺のなさ」を越える:中国の都市社会に生きる農村女性たち(大橋史恵)
一 はじめに
二 家事労働者とはどのような労働者か
三 住み込みという働き方
四 「寄る辺のなさ」
五 田姐の物語
六 おわりに
第八章 「土」からの変革を求めて:菜園村生活館からみえる香港(安藤丈将)
一 二一世紀の香港を生きる
二 「中国の影」
三 菜園村でみつけたヒント
四 「解殖」の生き方を探して
索 引
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