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出版社:彩流社
出版日:2019年12月25日頃
ISBN10:477912638X
ISBN13:9784779126383
販売価格:5,500円
ド・マンは「ロマン主義」をどのように定義しようとしていたのか。
その「定義づけ」はなぜ「歴史的」であり、「困難」をともなうのか。
晩年のド・マンは「永遠のパラバシス」としてのアイロニーについて
本格的に探求しようとしていた。
その探求は定義上、比喩言語をめぐる探求なしにありえない。
「行為遂行的なレトリック」の考察は「認識的なレトリック」の
考察なしにありえない。
たとえ消極的なかたちであれ、比喩言語に関する理論的考察への道を
もたらしたのは、ガウス・セミナーをはじめとする
彼の「歴史的な」ロマン主義研究であった。本邦初訳。
第1部 ガウス・セミナー(1967年)
1章 現代のロマン主義批評
2章 ルソーと自己の超越
3章 ヘルダーリンにおける時間性の様式
4章 ワーズワスにおける時間と歴史
5章 ガウス講義の断片
6章 ボードレールにおけるアレゴリーとアイロニー
第2部 エセーと論攷
7章 ヘルダーリンとロマン主義の伝統
8章 ワーズワスとヘルダーリンにおける天と地
9章 象徴主義の二面性
10章 ロラン・バルトと構造主義の限界
11章 マリー・クリーガーの論文へのコメント
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