精神療法　第48巻第1号 「異界」の意識と精神療法

［巻頭言］現在の喪失状況と精神療法 森山公夫 ［特集］『異界』の意識と精神療法 前口上ーー「異界」ワールドへの招待 原田誠一 統合失調症と異界 老松克博 プレイセラピーにおいてボールが開く異界 高橋　悟 自然の暴力によって開かれる異界 野口寿一 異界を開く箱庭の仕掛けーーモノと場所の観点から 石原　宏異 界体験と個人神話の創造ーー出雲国風土記：サメなる太母の祀りを手がかりとして 高見友理 前思春期に開かれる異界ーー心理療法における夢の検討から 長谷川千紘 「異界」と「異世界」 西嶋雅樹思春期の異界とサブカルチャーーー触媒、あるいは器として；思春期女子の事例 笹倉尚子 異文化体験としての異界 山　愛美 がん患者の異界 岸本寛史 心理療法と「異界」--面接内で語られる漫画やアニメから 岩宮恵子 ［エッセイ］ シャーマニズムとソーシャルワーク 足立孝子 感染症とスピリチュアリティ 松田真理子 コラージュ 今田雄三 異界と超常体験 串崎真志 トランスと異界 笠井　仁 異界とカオスーー自己変容との関連から 北西憲二 少年の死と，『異界』 平島奈津子 精神療法における「異界」の出現 山中康裕 「異界」を巡る空想 神田橋條治 ［症例研究］同一治療者による親子それぞれへの心理的介入の試行ーー親子同席面接，親子逐次面接，そして個人心理療法へ 仲谷　隆 ［論説］認知行動療法の持つ構造・枠組みとイメージ書き直しの関係についての検討 玉井　仁 ［連載］ 動機づけ面接を始める・続ける・広げる　第7回　精神療法入門・再入門としての動機づけ面接 挾間雅章 発達障害のいまとその先に向きあうーー二次障害への心理的支援　第1回　家族に対する心理的支援とペアレント・トレーニング 井上雅彦古典 症例に学ぶ　第1回　ビリー・ミリガンの人生と精神科治療 林　直樹 ［書評］ ウィルフレッド・R・ビオン著／ジョゼフ・アグアヨ，リア・ピスティナー デ コルティナス，アグネス・レジェツキー編『ビオン・イン・ブエノスアイレス 1968』 住吉孝久・加藤隆弘 元永拓郎著『サイコセラピーは統合を希求するー生活の場という舞台での対人サービス』 林　直樹 坂口恭平著『躁鬱大学ー気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』 波多腰正隆 中島美鈴，藤澤大介，松永美希，大谷　真編著『もう一歩上を目指す人のための集団認知行動療法治療者マニュアル』 嶋田博之 国重浩一著『もう一度カウンセリング入門ー心理臨床の「あたりまえ」を再考する』 能智正博 スーザン・L・ウッズ，パトリシア・ロックマン，エヴァン・コリンズ著『マインドフルネス認知療法を教えるということー実践の体現と瞑想的対話（インクワイアリ）』 家接哲次