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出版社:金剛出版
出版日:2021年10月26日頃
ISBN10:4772418342
ISBN13:9784772418348
販売価格:3,740円
ジャック・デリダとグレゴリー・ベイトソンに着想を得て、トラウマを抱えたクライアントとの仕事の中で考案された「潜?在(absent but implicit)」と「ダブルリスニング」をはじめ、治療文化の自然主義的ヒューマニズムに抗い、「本当の自分」ではなく「別の自分」になることを支えるコンサルテーションへと進むマイケル・ホワイト。
本書には、気鋭のセラピストとして後進の教育に当たりながら、ナラティヴ・セラピーの反響に伴うさまざまな疑問や誤解に熱く応答するホワイトの姿がある。九つの論考とインタビューを通して探求される概念は面接室とサイコセラピーの境界を越え、その省察は「人間精神の深み」ではなく「人生表現の厚み」を目指して展開する。
世紀の変わり目に自らの実践を振り返り、今世紀のセラピストが携えるべき問いを発する中期の重要論集。
[論考]
1 子ども・子ども文化・セラピー
2 消費文化への挑戦ー通過儀礼と認証コミュニティ
3 歴史と関わり直すー潜ー在
4 定義的祝祭としてのリフレクティング・チーム・ワーク再訪
[インタビュー]
5 多様性とナラティヴ・セラピー
マイケル・ホワイト
マーナ・ガワー
6 指示と発見ーナラティヴ・セラピーにおける権力と政治についての会話
マイケル・ホワイト
マイケル・F・ホイト
ジェフ・ジンマーマン
7 当時と今……
マイケル・ホワイト
ジル・フリードマン
8 倫理と表層スピリチュアリティ
マイケル・ホワイト
マイケル・ホイト
ジーン・コム
9 美学の探求
マイケル・ホワイト
デイブ・スペルマン
解説:潜ー在とマイケル、従属的ストーリーの時代 小森康永
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