|
出版社:和泉書院
出版日:2020年02月25日頃
ISBN10:4757609507
ISBN13:9784757609501
販売価格:18,150円
伊予松山の豪商栗田樗堂は、加藤暁台を師として芭蕉の俳諧世界の継承に努めた。本書には、樗堂の遺した二四〇〇句の発句、二一四巻の連句をはじめ、文章・書簡・編纂俳書・追善集など、樗堂に関わるすべての作品を網羅した。そこからは、士朗、一茶、成美ら各地の俳人との交流、松山、御手洗の俳人との互いに学び合う交流の実相が見えて来る。芭蕉の幻住庵に倣って営んだ庚申庵は煎茶の庵でもあり、樗堂はここに名利を離れた生き方を求める。晩年は御手洗島に移り住み、旅人として客死する。ここには、芭蕉を思慕し続けた地方俳人の豊かな俳諧世界が広が
っている。地方俳諧に光が当てられ、近世俳諧から近代俳句へつながる研究が進められることを願ってやまない。
樗堂全集の上梓を慶ぶ 田中道雄
凡例
1 発句篇
2 連句篇
3 俳文篇
1 庚申庵記
2 筆花集
4 関係俳書篇
1 つましるし
2 石耕集
3 萍窓集
4 息陰叟百句解
5 樗堂随筆
5 追善篇
1 都々鳥集
2 蟻の道
3 つき夜さうし
4 西木集
6 書簡篇
樗堂書簡
樗堂宛来簡ほか
軸・短冊等
年譜・解説
栗田樗堂年譜
解 説
一 生涯と俳諧活動
1 生い立ちと教養
2 美濃派俳人として
3 暁台への師事と『つましるし』
4 京再訪と改号
5 一茶との出会い
6 庚申庵に求めた世界
7 町方大年寄引退と御手洗滞在
8 隠棲と旅人として
9 芭蕉思慕と旅人としての最期
二 交友・影響
1 樗堂と尾張俳壇の交流
2 上方俳人と栗田樗堂
3 一茶との交流
4 松山の俳人たち
5 御手洗の俳人たち
6 蟾居と子規へ
三 栗田樗堂の煎茶
1 庚申庵
2 樗堂と上方文人ー木村蒹葭堂ー
3 蒹葭堂・樗堂の共通の友ー七五三長斎ー
主要参考文献
発句索引(発句篇・連句篇)・人名索引
あとがき
出典俳書一覧(年次順)
|