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出版社:岩崎学術出版社
出版日:2019年08月29日頃
ISBN10:4753311546
ISBN13:9784753311545
販売価格:2,750円
児童虐待が社会問題化するなかで,虐待の世代間伝達が言われて久しい。犠牲になる子どもが跡を絶たない今,その連鎖を断ち切るためにも,多くの人がアタッチメントの重要性を知る必要がある。本書はアタッチメント理論の背景からその骨格,研究の展開,臨床的応用を講義形式で述べるが,アタッチメント理論からの子育てについての助言をまとめた章も設けてある。研究者,臨床家,教育者,院生や学生ばかりでなく,子どもの育児に携わっている両親や保育者にもぜひ読んでいただきたい。また,すでに子育てを終えた方々が,アタッチメントの重要性を若いお母さんたちに上手に伝え、支援していくためにも役立つであろう。
本書のなりたち
執筆者まえがき
はじめに──なぜアタッチメントに関心をもったか
第1部 アタッチメント理論の構築
1.ボウルビィについて──その生涯と精神分析との関係
2.アタッチメント理論以前──マターナル・ディプリベーションとその批判
3.アタッチメント理論の骨格
第2部 アタッチメント研究の展開
4.SSPとアタッチメントのパターン
5.アタッチメントのD型について
6.成人のアタッチメント──AAI研究の起源とその展開
7.アタッチメントの質問紙調査
8.アタッチメントの連続性
9.アタッチメントの世代間伝達
10.メンタライゼーション
11.アタッチメントの発達に影響する要因
12.アタッチメントの効用
13.愛着障害について
14.アタッチメント研究の今後
第3部 アタッチメントの臨床応用
15.アタッチメント理論に基づく心理療法
16.アタッチメント理論と子育て支援
17.アタッチメントによる乳児院、養護施設で暮らす子どもたちへの寄与
解説──あとがきに代えて
引用文献
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