「つながり格差」が学力格差を生む

子どもの学力は人間関係の「つながり」で決まる 離婚率の低さーー家庭・家族と子どもとのつながり 持ち家率の高さーー地域・近隣社会との子どもとのつながり 不登校率の低さーー学校・教師と子どもとのつながり 貧富の格差が、学力格差を生むのではない。家庭、地域、学校での、子どもたちと周囲との「つながり」格差が学力に強く影響する。人間関係のありようが相対的にゆるやかな「いなか」では子どもたちの学力形成にポジティブに作用する。「つながり」という画期的な視点から、これからの日本の教育の進路に欠かせない論点を提示する。 序章「つながり格差」の発見 1章　学力格差とはなにか 2章　なぜ学力格差が生じるのか 3章「つながり格差」の主張ーー社会関係資本と学力 4章　学校の力を探るーー「効果のある学校」論 5章　学力格差克服のための政策的努力