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出版社:明石書店
出版日:2022年07月31日頃
ISBN10:4750354414
ISBN13:9784750354415
販売価格:3,520円
他者の排除や否認へ向かうナショナリズム、レイシズム、植民地主義などの現代社会の諸相を診断。批判的人類学、社会学理論、情動論、ポストコロニアル理論、精神分析などを節合し、あらゆる二元論を乗り越え、他者に開かれた、所与の空間の外部をラディカルに探求する。「他者と共に在る」ために、新たな理論的地平をひらく画期的思考実践。
日本語版への序文 あらゆることの、もうひとつの植民地化のために
謝辞
序章
Part 1
第1章 後期入植者状況のグローバル化
第2章 「ドツボにはまる」ことについてーー危機の批評と批評の危機
Part 2
第3章 批判的人類学の思考とラディカルな政治的想像界の現在
第4章 アラブの社会科学と批判をめぐるふたつの伝統
Part 3
第5章 民族誌と政治的な感情についてーー調査地で、イスラエルを嫌悪すること
第6章 オルター・ポリティカルな理性とアンチ・ポリティカルな感情ーーファノンの場合
Part 4
第7章 自己陶酔的(ナルシスティック)な被害者意識について
第7章への追記 私は詩を書くことはないが、どんなときも、詩は、詩ではない。
第8章 占領されざるもの
第9章 反(アンチ)レイシズムをリコールするーー根絶可能性の批判的人類学に向けて
第9章への補論 人をゴミのように棄てる(ラビッシング)植民地主義に抗して
第10章 ユートピア的思想という現実に住まうということ
第11章 もうひとつの帰属のあり方
原注
解説 もうひとつの思考と政治に向けてーーガッサン・ハージの人類学を基礎づけるもの[齋藤剛]
訳者あとがき 夢見る知識人の複数的思考ーーガッサン・ハージ
文献一覧
索引
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