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出版社:明石書店
出版日:2021年12月10日頃
ISBN10:4750353078
ISBN13:9784750353074
販売価格:2,420円
深刻化する児童虐待を受けて、子どもの権利保障の重要性が指摘されるが、どうすればそのような社会が実現するか未だ見通せない。本書はアドボケイト、当事者参画という視点を軸に、子どもの「声」の回復と支援に求められるエッセンスを平易な言葉で伝える。
はじめに
序章 子どもの「声」の回復と支援者の立ち位置[長瀬正子]
1.「声」と子どもの権利条約
2.子どもが「声」を取り戻すプロセス
3.位置関係(ポジショナリティ)を理解する
コラム 子どもの「声」を引き出す絵本…「ちいさなとびら」という活動[長瀬正子]
第1章 社会的養護を必要とする子どもの「声」と子どもの権利[長瀬正子]
1.沈む「声」、失われる「声」
2.「声」を引き出し、つなぎ、紡ぐ
3.子どもの権利の視点からとらえ直すということ
コラム 聴かれる権利の5つのステップとチェックリスト[栄留里美]
第2章 アドボカシーとは何かーー環状島の地形を変える[栄留里美]
1.アドボカシーの使われ方
2.注目され始めたアドボカシーをめぐる政策
3.アドボカシーとは何か
4.子どもの「声」が聴かれない背景ーー環状島でいえば…
5.独立/専門アドボカシーとは
6.アドボケイトの活動事例
7.アドボケイトのポジショナリティを問うーーヘリコプターから「いつもの支援者」が降りてくる?!
8.子ども差別からの解放のためにーー水位を下げて環状島の地形を変える
コラム オンブズマンとアドボケイトの違いは?[栄留里美]
第3章 社会的養護における当事者参画ーー環状島の上から「叫ぶ」[永野咲]
1.当事者参画の整理ーーセルフアドボカシーとユースアドボカシー
2.環状島の〈尾根〉へ上がる
3.当事者参画を脅かすものーー環状島の〈尾根〉に吹く〈風〉と〈重力〉・〈水位〉
4.環状島の〈尾根〉にともに立つ
5.「声」が変えていくものーー当事者参画とユースアドボカシー
コラム 会議や検討会への当事者参画[永野咲]
おわりに モヤモヤとこれから〜「わきまえる」を求める社会に抵抗するために
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