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出版社:明石書店
出版日:2020年08月30日頃
ISBN10:4750350591
ISBN13:9784750350592
販売価格:1,980円
日本政府は、琉球に米軍基地を押しつけ、民意を無視して辺野古新基地建設を強行している。それは植民地政策ではないのか。かつて「居酒屋独立論」と呼ばれたこともある琉球独立論を、改めて歴史・教育・法・アイデンティティの視点からとらえ直す4つの対談・鼎談。
まえがきーー「居酒屋独立論」から「科学的独立論」へ[松島泰勝]
1 琉球独立論にいたる道ーー沖縄・日本・教育[前川喜平×松島泰勝]
独立論を唱える動機になった原体験
EUのような地域共同体は可能か
アメリカ従属から独立する
琉球独立のモデルは
1972年の方言札
元祖「忖度」の教科書検定
八重山の教科書問題
もっとも成功した面従腹背
竹富町は独立の拠点になりうる
2 歴史・法・植民地責任ーーニューカレドニアから琉球を見る[佐藤幸男×前川喜平×松島泰勝]
独立をめぐる国際法
第二の沖縄戦への不安
「ごさまる科」とはなにか
「郷土を愛する」を援用する
歴史総合の課題
ニューカレドニア住民投票を解読する
「独立」というコードを再構築する
「植民地」の経済効果
琉球アイデンティティの行方
3 近代の学問が生んだ差別ーーアイヌ・琉球の遺骨問題と国際法[上村英明×前川喜平×松島泰勝]
琉球人は先住民族
国連はアイヌを先住民族と認めた
押しつけはいつも日本政府から
民族自決権の衝撃
アイヌ語の継承をどうするか
「国語」の問題
盗まれた遺骨
遺骨をなにに使おうとしていたか
皇民化教育がもたらしたもの
学問の反省はどこまで進んだか
「集めること」が目的化している
4 独立琉球共和国の憲法問題ーー国籍・公用語をめぐって[遠藤正敬×前川喜平×松島泰勝]
満洲国の国籍問題
日本モデルの国籍制度はなじまない
ルーツはいろいろあっていい
出会えばきょうだい
島々の伝統をつなぐ独立のかたち
自民族中心主義からの離脱
「島のなかの海」がイメージするもの
公用語をどうするか
資料 琉球共和社会憲法私(試)案[川満信一]
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