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出版社:吉川弘文館
出版日:2018年06月12日頃
ISBN10:4642082026
ISBN13:9784642082020
販売価格:4,180円
死者をとりまく状況を考えることは、生きているわたしたちの時代を問う営みである。葬儀・埋葬・造墓などは遺された者たちの役割だが、社会変動の波を受けて大きくゆらいでいる。イエと個人の関係、墓標や墓制の連続性、祖先祭祀のあり方、行政の取り組み、慰霊の方法、死生観の変容など、多様な側面から二十一世紀の死者のゆくえを展望する。
はじめに…鈴木岩弓/葬送をめぐる個と群れの相克ー近世から近代へ(発掘された江戸・東京の墓ー家と個人をめぐって…谷川章雄/屋敷墓から見た近世・近代のイエ…朽木 量/コラム 明治民法と祖先祭祀論…問芝志保/納骨堂の成立とその集合的性格…山田慎也)/葬送をめぐる現代的状況(単身化社会・無縁化社会の進行と行政ー大阪市と京都市、横須賀市の事例研究…槇村久子/誰が死者を弔い、墓を守るのか…小谷みどり/葬儀研究からみた弔いの意味づけの変化…村上興匡)/死者のゆくえ(死者を忘れないー“死者の記憶”保持のメカニズム…鈴木岩弓/イエなき時代の墓地埋葬の再構築のためにー「埋葬義務」との関連で…森 謙二/コラム 遺骨収集の現場から考える…土居 浩/コラム デジタル遺品をデジタル形見にー弔いに寄り添うデジタルメディア・テクノロジー…瓜生大輔)/おわりに…森 謙二
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