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出版社:吉川弘文館
出版日:2021年08月18日頃
ISBN10:464204342X
ISBN13:9784642043427
販売価格:11,000円
近年、特定の藩を対象とした藩研究が盛んになる中、問題意識を共有する研究者たちが結集。熊本藩を比較軸に知行制・藩政・軍事などの共同研究を行い、得られた知見と論点を提示する。今日の日本近世史研究に何が求められているのか、「比較藩研究」の手法から今後への展望を示す。2019年に熊本大学で開催されたシンポジウムの研究報告を収録。
序章 比較藩研究の提起ー熊本藩共同研究からの発信…今村直樹・小関悠一郎/第1部 知行制と地域社会(初期大名領国における知行制と村請制ー寛永十三年熊本藩郡方改革をめぐって…稲葉継陽/近世中後期藩領国の地方行政と荒廃農村対策ー熊本藩と尾張藩の比較…今村直樹/特論一 近世知行制改革の比較論ー加賀藩と熊本藩…木越隆三)/第2部 近世中期の経済・思想(大坂金融商人の成長と領国経済…高槻泰郎/近世中後期における藩政理念の展開と変容ー「富国強兵」概念と「貸殖」「利政」批判に注目して…小関悠一郎/特論二 中後期の藩政と上方銀主…金森正也/特論三 熊本藩徒刑と佐賀藩徒罪の比較検討…安高啓明)/第3部 幕末期の政治と軍事(幕末期熊本藩にみる相州警衛の展開と村々取締役頭取永嶋家ー海防・海保と預所支配…神谷大介/肥後藩京都留守居の役割変遷ー買物会所の吏僚から国事周旋へ…白石 烈/特論四 比較史の射程ーマルク・ブロック『比較史の方法』に学ぶ…高木不二)/終章 比較藩研究の深化に向けてー熊本藩にみる〈藩システム〉…小関悠一郎・今村直樹/あとがき…白石 烈
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